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祝・メシチェリャコフ先生「啓蒙家賞」受賞!

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11月20日 モスクワで「平明な学術書」に送られる Премия "Просветитель"(啓蒙家」文学賞)を友人の日本史学者でロシア国立人文大学教授 Александр Мещеряков アレクサンドル・メシチェリャコフ先生が著書 『Император Мейдзи и его Япония (明治天皇と当時の日本)』で受賞した!

上の写真はその授賞式。左が「啓蒙家賞・人文部門」受賞者のメシチェリャコフ氏、右は「啓蒙家賞・自然科学部門」受賞者の天文学者ウラジーミル・スルジン氏。

この賞は、ロシア語による啓蒙書を普及させるという目的で「Династия(王朝)」基金により2008年に創設された。

メシチェリャコフは1951年生れ。モスクワ大学卒業。1979年よりソ連科学アカデミー東洋学研究所研究員、1991年博士論文「古代日本―文化とテクスト」により博士号を取得。2002年よりロシア国立人文大学で教鞭を執っている。
関心領域は、日本古代史、神道・仏教、明治天皇、ロシアのツァーリと日本の天皇の比較など。数えきれないほどの著作があり、小説も書く文人。日本書紀や日本霊異記から保坂和志、多和田葉子と翻訳も数多い。
最新の著書は『日本人になる』(エクスモ社、2012)という日本人の身体論だ。
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じつは、彼は10月から日本に滞在していて、数日前に、奥様と我が家に食事に来ていただいたばかり。「啓蒙家賞」の授賞式に出席するため予定を切り上げて19日にモスクワに戻った。
奥様のマリヤ・トロプィギイナさんもジャパノロジストで、日本の中世文学研究者。現在、鴨長明をロシア語に翻訳している。

サーシャ、マーシャ、本当におめでとうございます!

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2012年11月21日 09:53に投稿されたエントリーのページです。

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