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ドビュッシー展

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ブリヂストン美術館で開催されている「ドビュッシー、音楽と美術-印象派と象徴派のあいだで-」展に行く。

この展覧会の主人公はもちろん作曲家クロード・ドビュッシーだが、彼の絵画作品が展示されているわけではない(そもそも彼は絵を描いたのだろうか?)。絵が好きだったというドビュッシーが懇意にしていた画家たちの作品や、彼がインスピレーションを受けた作品を通してドビュッシーという人物あるいはその音楽を感じ取ろうというコンセプトである。だからこそ「音楽と美術」という副題が付されているのだろうが、そこにどうしてももどかしさを感じてしまった。

いちばんよかったのは、やはりドビュッシーのつまり音楽作品。音声ガイドで、歌劇『ペレアスとメリザンド』の一部がドビュッシー自身によるピアノ演奏で聞けたことである。

ないものねだりをしても仕方ないが、私としては、ドビュッシーとムソルグスキーの影響関係、バレエ・リュスとの関わりにもう少し比重がかけられていたら、もっとずっと楽しめたと思う。

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2012年10月 8日 23:19に投稿されたエントリーのページです。

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