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『スラヴ文化研究』 第10号 刊行

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東京外国語大学ロシア語研究室の紀要 『スラヴ文化研究』 第10号が刊行された。
スラヴの言語、文学、芸術、歴史など広い意味での「スラヴ文化」に関する論文を掲載する査読付き研究誌である。

今号の表紙を飾っているのは、ロシア・アヴャンギャルドのひとり Ольга Розанова オリガ・ローザノワ の『スペードの女王』と『クラブの王』。

2011年1月22日におこなわれた国際シンポジウム『自由への試練――ポスト・スターリン時代の《抵抗》と《想像力》』での以下の研究報告4本を収録している。
マイケル・ニコルソン「《雪解け時代》のしかめ面――ソルジェニーツィンとシャラーモフ」(ロシア語)
リュドミラ・サラスキナ「《雪解け時代》の文学――その勝利と挫折」(ロシア語)
貝澤哉「液状化するスクリーン――雪解け以後のソ連《ヌーヴェルバーグ》映画」
亀山郁夫「ショスタコーヴィチの贖罪」

その他の論文は以下のとおり。
大森雅子「恐怖と憐れみのはざまで――ソヴィエト時代における〈原爆文学〉の翻訳をめぐって」
藤川美緒「ポクロフ・イコンの発祥と変遷」
白村直也「独ソ戦前夜、ソヴィエト福祉政策をめぐる問題――労働能力審査会の活動によせて」
高橋清治「ソヴィエト国家と諸民族――自治共和国、自治州と民族問題人民委員部の解体」

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2012年4月18日 12:01に投稿されたエントリーのページです。

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