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【お知らせ】 ダブル・シンポジウム

東日本大震災、福島第1原子力発電所事故から1年になる今月は、関係するシンポジウムがふたつ、いずれも原発をテーマにする。

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国際シンポジウム「にがよもぎの予言―チェルノブイリの悲劇とソ連崩壊20年」
(亀山科研「ポスト・グローバル時代から見たソ連崩壊の文化史的意味に関する超域横断的研究」)

日時:2012年3月20日(火)13:00~17:30
会場:東京外国語大学プロメテウス・ホール 入場無料
総合司会:沼野恭子

第1部「チェルノブイリ、今」
・基調講演 セルゲイ・ミールヌイ(作家、ジャーナリスト)
      通訳:中神美砂
・映画上映「小さき人々の記録」(監督:鎌倉英也、2000年)
第2部「ソ連崩壊20年を考える」
・亀山郁夫(東京外国語大学長 兼司会)
・塩川伸明(東京大学教授)
・鈴木義一(東京外国語大学教授)
・沼野充義(東京大学教授)

問い合わせ:鈴木義一研究室 rus-symposium2012@tufs.ac.jp

タイトルは新訳聖書「ヨハネの黙示録」に由来する。黙示録にこう記されているのだ。なおчернобыль(チェルノブイリ)も полынь(ポルィニ)も「にがよもぎ」を意味する。

"Третий ангел вострубил, и упала с неба большая звезда, горящая подобно светильнику, и пала на третью часть рек и на источники вод. Имя сей звезде ≪полынь≫; и третья часть вод сделалась полынью, и многие из людей умерли от вод, потому что они стали горьки" ≪Откровение Святого Иоанна Богослова≫ 8-10.11.

「第三の天使がラッパを吹いた。すると、松明のように燃えている大きな星が、天から落ちてきて、川という川の三分の一と、その水源の上に落ちた。この星の名は『苦よもぎ』といい、水の三分の一が苦よもぎのように苦くなって、そのために多くの人が死んだ」 「ヨハネの黙示録」8の10.11. (日本聖書協会訳)
 
人々に災いをもたらす星「にがよもぎ」が天から落ちてくるという不吉な予言。1986年にチェルノブイリ(にがよもぎ)原発事故が起きたとき、この予言が大いに取り沙汰されたものだ。
私たちはこの少し先まで読んでおくべきだろう。
「これらの災いに遭っても殺されずに残った人間は、自分の手で造ったものについて悔い改めず、なおも、悪霊どもや、金、銀、石、木それぞれで造った偶像を礼拝することをやめなかった」

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もうひとつは、日本ペンクラブ女性作家委員会・東京外国語大学亀山科研共催シンポジウム「女性と原発」
 
日時:2012年3月24日(土) 13:30開場 14:00~16:00
会場:東京ウィメンズプラザ
参加費:500円

総合司会:宇澤美子(慶應大学文学部教授・英米文学者)
開会挨拶:下重暁子(日本ペンクラブ副会長・作家)
出演:中島京子(作家)
   萩尾望都(漫画家)
   小林エリカ(作家・漫画家)
   沼野恭子
特別出演:セルゲイ・ミールヌイ(作家・ジャーナリスト)
コーディネーター:小谷真理(女性作家委員会委員長・評論家)

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2012年3月 5日 21:04に投稿されたエントリーのページです。

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