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パステルナークの『ロミオとジュリエット』

ロシア語劇団「Концерт コンツェルト」が下の日程で 『Ромео и Джульетта ロミオとジュリエット』 をロシア語で上演する。守山真利恵(東京外国語大学ロシア語科3年)演出。会場は早稲田大学学生会館 B203。

2011年12月23日(金)  13:00  19:00
      24日(土)  13:00  19:00
      25日(日)  15:00
     

公演チラシ(表).jpg


シェイクスピアの原作をロシア語に翻訳したのは、Борис Пастернак ボリス・パステルナーク (1890-1960)。運命によって結びつき運命によって引き裂かれた男と女の愛を謳いあげた長編 『ドクトル・ジバゴ』で知られる作家・詩人である。
パステルナークは1930年代半ばから、グルジアの詩人たちの詩作品、ゲーテの『ファウスト』、シェイクスピアの悲劇などたくさんの文芸作品をロシア語に翻訳した。とくに、シェイクスピアは『ロミオとジュリエット』の他に『オセロ』『リア王』『ハムレット』なども手がけている。
そういえば、グリゴーリイ・コージンツェフ監督が映画化した『ハムレット』でもパステルナークの翻訳が使われていた。ちなみにこの映画は、翻訳がパステルナーク、音楽を担当したのがドミートリイ・ショスタコーヴィチ、主演がインノケンティ・スモクトゥノフスキーという夢のような組合せで1964年のヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞している。

さて、われらがコンツェルト劇団はどのような『ロミオとジュリエット」を見せてくれるのだろう。とても楽しみ!

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2011年12月 3日 00:55に投稿されたエントリーのページです。

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