« マリアム・ペトロシャン 『ある家の出来事』 | メイン | ウラジーミル・リュバーロフの最新画集 »

【お知らせ】 映画 『ヤクザガール』上映

doch%20yakuzy.jpg


Сергей Бодров セルゲイ・ボドロフ監督が、Гульшад Омарова グリシャド・オマロワとともに昨年制作した映画 『Дочь Якудзы ヤクザの娘(邦題は「ヤクザガール 二代目は10歳」)』 が2011年10月22日より日本で公開される。ボドロフはこの作品のシナリオライターとプロデューサーも兼ねているという。
日本での上映情報はこちら。
 ↓
http://yakuza-girl.com/

ボドロフ監督は1948年ハバロフスク生まれ。チェチェン戦争を扱って話題になった『コーカサスの虜』(1996)、浅野忠信主演の『モンゴル』(2007)がいずれもアカデミー外国語映画賞を受賞している。
今回の『ヤクザガール』は、これまでメガホンを取った作品とは違い、ボドロフにとって初めてのコメディである。物語は、暴力団組長の孫娘ユリコがひょんなことからロシアに降り立つことになり、偶然命を助けたロシア人青年と一緒に追われる身となるというもの……。


Bodrov.jpg


シナリオライターとしてはコメディ・タッチの作品を何本か書いているが、監督としてコメディ映画を手がけるのは初めてのボドロフ監督。あるインタビューで、どうしてコメディ、それも日本の女の子とロシアの囚人の友情を撮ろうと思ったのかと聞かれ、こう答えている。

「笑いにはいろいろなものがあって、人を癒したり助けたりする笑いもあります。それに、自分自身や上司や権力を笑いのめすなんてすごいじゃないですか」
「どうして日本なのかというと、東洋が好きだからです。日本文化もね。コメディを撮って自分たちのこと、自分たちの暮らしを描こうと思いました。それに、日本人とロシア人が触れあうことでさらにユーモアが刻まれるでしょう、それでこういう物語にしたんです」

かなり破天荒な展開の物語らしいが、どんな異文化接触が描かれているのか、乞うご期待!


About

2011年10月10日 21:09に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「マリアム・ペトロシャン 『ある家の出来事』」です。

次の投稿は「ウラジーミル・リュバーロフの最新画集」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。