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はらだ たけひで 『放浪の画家ニコ・ピロスマニ』

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『週刊読書人』(2011年9月2日号)に、はらだ たけひで さんの著書『放浪の画家 ニコ・ピロスマニ 永遠への憧憬、そして帰還』(冨山房イナターナショナル、2011)の書評を書かせていただいた。
Нико Пиросмани ニコ・ピロスマニ(本名はНиколай Пиросманашвили 1862-1918)は、グルジアが生んだ孤高の天才画家である。生前はあまり高い評価を得ることができず貧しかったが、何に束縛されることもなく自由に生きた。その誇り高く清廉な精神のありようが美しいと思う。

本書は、ピロスマニの魅力に取りつかれた著者がこの孤独な芸術家に捧げたオマージュといえるだろう。ピロスマニの作品を読み解く鍵をいくつも与えてくれ、図版も豊富なのでとても楽しい。読んでいるうちに、エキゾティックな情景の中に暖かさと懐かしさを感じさせる彼の作品をまた見てみたくなり、はるか遠くで営々とワインを作り続けているグルジアの人々に会いたくなる。


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2011年8月23日 18:27に投稿されたエントリーのページです。

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