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2011年8月 アーカイブ

2011年8月 5日

アナトーリイ・キム 『リス』

カザフスタン出身の朝鮮系ロシア語作家 Анатолий Ким アナトーリイ・キム(1939年生れ)が昨年珍しくあるインタビューに出ていた。このところ新しい作品を見かけないと思っていたら、65歳になったときに(つまり2004年)「断筆宣言」をしたという。
「東洋の芸術家がよくそうするように、私も筆を折り人前に出ることもやめて完全に自由な状態になりました」とのこと。

とはいえ、もちろんキムは文学を見捨ててしまったわけではない。「人間の言葉も生きている存在だということを思い知りました。人間の生きた魂が生きた言葉と交流することこそ芸術の本質です」とも熱く語っている。これは彼自身の書いた小説、たとえば代表作『リス』によくあてはまる。
日本語に訳されている唯一の長編だ。アナトーリイ・キム 『 Белка リス 』 有賀祐子訳(群像社、2000)。

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この作品は、変身したり人に憑依したりする能力のあるリス(動物)が「愛しい人」に語りかけるという形式の「長編おとぎ話」である。語り手は、何人もの登場人物の内的世界を自由に行き来してさまざまな声を響かせ、ときに集合的な合唱となって、生と死の境をまたぎ、時空間を彷徨う。この実験的な語りが、かぎりなく叙情的でもあるというところが素晴らしい。
キムは、時空を越えて異質なものを共存させる手法を自覚的に用いており、それをバッハの音楽とのアナロジーから「ポリフォニー(多声)」と呼んでいる。「りす」の奏でる多声の調べに身を委ねていてバッハのフーガが聞こえてくるような気がするのは、だから偶然ではないのだ。

2011年8月11日

NHKのロシア語教育番組

「日本におけるロシア語教育」を考える場合、大学や一部の高校、語学学校のほかに、公共放送であるNHKの語学番組の存在も忘れるわけにはいかない。放送局が語学教育をおこなっていない国ももちろんあるわけで、それを思えば、さまざまな外国語を学ぶ機会を多くの人に提供する放送局が日本にあるというのは素晴らしいことだ。

では、NHKの外国語講座はどうあるべきだろうか?

私はこれまで、ラジオのロシア語講座を2シリーズ(2001年4月から2003年9月まで)、テレビのロシア語講座を2シリーズ担当させていただいた。テレビは、2007年4月から「ロシア語会話」のモスクワ編、2009年10月から「テレビでロシア語」のシベリア編だ。モスクワとイルクーツクのロケに同行し、優秀なスタッフと才能ある出演者に恵まれ、とても楽しく貴重な経験をさせていただいた。
でも、モスクワ編は4回も再放送され、シベリア編は現在すでに3回目の再放送。いくら予算がないからといって、これではテレビだけでロシア語の勉強を続けたいと思う人のやる気を削いでしまう。ロシアの現状や文化を伝えて学習意欲を高めるのもテレビならではの使命だと思うが、同じ映像ばかりではその効果もあまり期待できないだろう。初級の文法だから何度再放送をしてもいいということにはならない。
どんどん講師を変え新しい発想で新しい番組を作っていくべきだと思う。

「グローバリゼーション」の進む昨今、英語の意義はいくら強調してもしすぎることはないが、同時に、英語以外の外国語の重要性も高まっている。本当の国際化というのは多くの言語や文化に触れて初めて生まれるものだ、などと今さらあらためて言うまでもないだろう。
人的資源に頼らざるをえない日本の将来のためにも、NHKは外国語教育番組の予算を減らしてはならないと思う。むしろ逆に予算を増やして語学番組専任スタッフを充実させ、テレビとラジオの番組のバランスを考えたり、委員会を作って教育内容や番組構成を検討したり、大学等と連携したりしていろいろなプロジェクトを実践していくべきではないだろうか。


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2011年8月13日

賢いロバ「ワグリウス」の功績

ソ連崩壊直後の1992年、Вагриус ワグリウスという文芸出版社が設立された。
1990年に АСТ アスト、1991年に ЭКСМО エクスモという出版社が現れ、市場原理にもとづき人目を引く派手な装丁で内外の推理小説や大衆小説を次々に売りだして急成長をとげたのに対して、いわゆる純文学作品の出版に照準を定め、新しいロシア文学の育つ場を提供し続けたのがワグリウスである。規模は小さかったが、質の高さは群を抜いていた。

「ワグリウス」の名は、評論家で翻訳家の Васильев シリエフ、ジャーナリストで出版・放送・マスコミ副大臣を務めた Григорьев グリゴリエフ、編集者の Успенский ウスペンスキーという創業者3人の苗字冒頭をつないだもの。

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会社のロゴはロバのシルエットで、粘り強さと勤勉のシンボルだという。
1990年代の経済危機を乗り越え、驚異的な粘り強さで、アンドレイ・ビートフ、ワシーリイ・アクショーノフ、リュドミラ・ペトルシェフスカヤ、リュドミラ・ウリツカヤ、ヴィクトル・ペレーヴィン、エヴゲーニイ・ポポフ、エドゥアルド・リモーノフその他さまざまな作家の小説を数多く世に送り出し、文字通り孤軍奮闘でロシア文学を引っぱった。だから私は、現代ロシア文学が活気を取り戻したのは、賢いロバのおかげだと思っている。

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ワグリウスが15年間の成果として上梓したのがこの本『主要文学賞受賞者』である。 Лауреаты ведущих литературных премий/ О.Славникова, Д.Быков, А.Кабаков, М.Шишкин. М.: Вагриус, 2007.  「常連」作家4人(オリガ・スラヴニコワ、ドミートリイ・ブィコフ、アレクサンドル・カバコフ、ミハイル・シーシキン)の短編が収められたアンソロジーだが、4人ともロシアの主要な文学賞を受賞しているのである。優れた作家たちを発掘して育ててきたワグリウスの功績の大きさを端的に象徴するものではないだろうか。

そのワグリウスが2008年末から財政難に陥り、売却されることになったようだという噂があるのは残念でならない。内部分裂が原因で編集者や作家が離れていったという。
どうやらロシアでも(日本でも?)良心的な文芸出版を続けることはとても難しいらしい。

2011年8月14日

冷たいスープ、赤いスープ、白いスープ

夏バテを予防する食べ物といえば、ロシア人ならたいてい окрошка オクローシカというスープを思い浮かべるだろう。
キュウリやタマネギ、ジャガイモ、ハムなどを小さく切って混ぜあわせ、それに квас クワスというライ麦を発酵させた微炭酸飲料をかけるだけで出来上がり。普段クワスは冷たく冷やしてそのまま飲むから、日本の「麦茶」のようなものと思っていただけばいいだろう。
そう、オクローシカは火を使わずに作れる、ロシア料理の中でも「冷たいスープ」の代表だ。
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「熱いスープ」の代表には「赤いスープ」の борщ ボルシチと「白いスープ」のщи シチーがある。

ビーツの持つ鮮やかな赤紫色が特徴のスープ、それがボルシチである。もともとは18世紀末か19世紀初めからウクライナで作られていたものだが、ロシアの南部や中央部に広まった。
地域によってヴァリエーションがあるが、主な違いは肉や野菜の種類。たとえば、「キエフ風」なら牛肉でブイヨンをとってマトンを加え、「ポルタワ風」なら鶏やカモでブイヨンを作り、「モスクワ風」なら牛肉のほかにハムやソーセージを入れる。そうした差を越え、ボルシチをボルシチたらしめている不可欠な食材がビーツで、ビーツの他に共通して用いられる野菜はニンジン、キャベツ、ジャガイモ、タマネギ、トマト。ヴァリエーションを添える素材としてはインゲンマメ、リンゴ、カブ、ズッキーニなどがあげられる。

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いっぽう、シチーに用いられるのは、主に発酵させてすっぱくしたキャベツで(生のキャベツを加えてもよい)、独特の酸味はここから出る。野菜やキノコを冬の保存食として漬け物にしておくのは、昔ながらのロシア人の知恵だ。基本的にシチーは、保存用に作っておいたキャベツの漬け物を、肉やキノコで作ったブイヨンに入れてことこと煮込めばいい。食卓で сметана スメタナと呼ばれるサワークリームをたっぷりかけてシチーを「白く」する。
この簡単な調理法、毎日食べても飽きのこない素朴な味わい、すっぱいものは体にいいという庶民の信念――これらがあいまって、シチーは長くロシアの国民的なスープとして不動の地位を占めてきたのである。


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ちょっと宣伝させていただくと。
こうしたロシアのさまざまな料理がロシア文学の作品の中でどのように描かれ、どのような役割を担っているかということを、拙著『ロシア文学の食卓』(NHK出版、2009)で紹介している。
工夫したのは、目次をロシア料理レストランで出されるようなメニュー仕立てにしたところ。
ロシア料理とロシア文学を二重に味わいたいという方、そもそもロシア文学にグルメ小説なんてあったっけという方、『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフが何を食べていたのか知りたいという方、よかったら手に取ってみてください。

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【はじめに】
ペリメニ・スープ суп с пельменями 谷崎純一郎『細雪』
【前菜】
ピロシキ пирожки ゴーゴリ『死せる魂』
ブリヌィ блины チェーホフ『おろかなフランス人』
牡蠣 устрицы レフ・トルストイ『アンナ・カレーニナ』
【スープ】
シチー щи ドストエフスキー『罪と罰』
ボルシチ борщ イリフ&ペトロフ『十二の椅子』
ボトヴィーニヤ ботвинья ブーニン『日射病』
【メイン料理】
ハクチョウの丸焼き лебедь アレクセイ・К・トルストイ『セレブリャヌィ公』
シャシルィク шашлык ギリャロフスキー『帝政末期のモスクワ』
カワカマス щука バーベリ『オデッサ物語』
チョウザメとキャビア белуга и икра ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』
【サイドディッシュ】
ピローク пирог ゴンチャロフ『オブローモフ』
ソーセージ колбаса オレーシャ『羨望』
ジャガイモ картошка ソルジェニーツィン『マトリョーナの家』
カーシャ каша トルスタヤ『鳥に会ったとき』
【デザート】
ワレーニエ варенье アクサーコフ『家族の記録』
プリャーニク пряник シメリョフ『神の一年』
コンポート компот ウリツカヤ『ソーネチカ』
【飲み物】
クワス квас プーシキン『エヴゲーニイ・オネーギン』
ワイン вино レールモントフ『現代の英雄』
紅茶 чай トゥルゲーネフ『猟人日記』


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ロシア料理を作ってみたいという方はこちらをどうぞ。
料理研究家・荻野恭子さんのレシピは、本当に家庭で美味しく、しかも簡単に作れるよう工夫してある。
荻野恭子(料理)、沼野恭子(エッセイ)『家庭で作れるロシア料理 ダーチャの菜園の恵みがいっぱい!』 (河出書房新社、2006)


2011年8月17日

芸術系スポーツ

先日、『日本経済新聞』(電子版)の取材を受けた。
日本スポーツ界の芸術的な要素を重視する競技でロシアの存在感が大きくなっているという。そう言われてみると、たしかに4種目(シンクロナイズドスイイング、体操、新体操、フィギュアスケート)の日本代表チームが、こぞってロシアやウクライナ、ベラルーシなど旧ソ連圏出身のコーチを迎えている。

シンクロ: Гана Максимова ガーナ・マクシモワ
体操: Алина Козич アリーナ・コジチ
新体操: Инна Быстрова インナ・ブィストロワ 
フィギュア: Татьяна Тарасова タチヤナ・タラソワ Николай Морозов ニコライ・モロゾフ

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(タラソワ・コーチと浅田真央選手)

ソ連時代ずっと国が手厚く庇護してきたスポーツと、もともとレベルが非常に高いロシアの文化・芸術。その接点にあって「演劇性」の重んじられる競技だけに、ロシアの面目躍如といったところなのだろう。
日経の記者でこれらの競技を取材している原真子さんは、ロシア人の「美へのこだわり方がすごい」と驚いていた。たぶんロシア文化圏のコーチは1回1回の演技を芸術作品と捉え、技術的なことだけでなく「精神性」も選手たちに伝えているのではないかと思う。

日本経済新聞の記事「フィギュア、体操、シンクロ…なぜロシア流がもてるのか」はここで読める(要登録)。
 ↓
http://www.nikkei.com/sports/column/article/g=96958A88889DE1E1EBE5E4E3E0E2E3E7E2EAE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E0E2E6E0E2E3E2EAEAE2E2

 

2011年8月22日

【お知らせ】 ロシア語サマースクール募集中!

2011年9月5日(月)から9月16日(金)までの2週間、東京外国語大学の大学院生によるロシア語サマースクールが開講される。
土日を除く計10日間、1回90分の授業で、集中的にロシア語を学ぶことができる。クラスは、入門、初級、中級文法、中級購読、会話等に分かれている。ロシア語の勉強をこれから始めたいという方、以前勉強したけれどもう一度やり直したいという方、あるいはロシア語のレベルをいっそう高めたいという方、奮ってご参加ください(なお、ウズベク語、古代教会スラヴ語、ブルガリア語、ポーランド語、ラトヴィア語の講座も開講の予定)!

場所: 東京外国語大学府中キャンパス研究講義棟
受講料: 12,000円
お問い合わせ: yamada.asako.g0@tufs.ac.jp

詳しくはこちら。
 ↓
http://www.tufs.ac.jp/st/club/russian2011/index.html

2011年8月23日

はらだ たけひで 『放浪の画家ニコ・ピロスマニ』

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『週刊読書人』(2011年9月2日号)に、はらだ たけひで さんの著書『放浪の画家 ニコ・ピロスマニ 永遠への憧憬、そして帰還』(冨山房イナターナショナル、2011)の書評を書かせていただいた。
Нико Пиросмани ニコ・ピロスマニ(本名はНиколай Пиросманашвили 1862-1918)は、グルジアが生んだ孤高の天才画家である。生前はあまり高い評価を得ることができず貧しかったが、何に束縛されることもなく自由に生きた。その誇り高く清廉な精神のありようが美しいと思う。

本書は、ピロスマニの魅力に取りつかれた著者がこの孤独な芸術家に捧げたオマージュといえるだろう。ピロスマニの作品を読み解く鍵をいくつも与えてくれ、図版も豊富なのでとても楽しい。読んでいるうちに、エキゾティックな情景の中に暖かさと懐かしさを感じさせる彼の作品をまた見てみたくなり、はるか遠くで営々とワインを作り続けているグルジアの人々に会いたくなる。


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2011年8月24日

【お知らせ】 日本ロシア文学会 プレシンポジウム

日本ロシア文学会2011 年度総会・研究発表会のプレシンポジウムとして、「ロシア語発 外国語教育連携の時代へ ― 生涯教育から外国語教育を考える ―」が開催される。
日本の中等・高等教育機関における外国語教育活性化の具体的な方策を考えるため、複数言語の研究者をパネリストに招き、知恵と経験の交流を通して外国語教育の新しい学びのスタイルを模索するというもの。興味のある方はぜひご来聴ください。


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日時: 2011年10月7日(金) 18:00-21:00
場所: 慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎/シンポジウムスペース(1F)

パネリスト: 
跡部 智(慶應義塾大学外国語教育研究センター副所長 慶應義塾普通部教諭・英語)
大木 充(京都大学大学院人間・環境学研究科教授・フランス語)
境 一三(慶應義塾大学外国語教育研究センター所長 経済学部教授・ドイツ語)
古川 裕(大阪大学大学院言語文化研究科教授・中国語)

ロシア語現場報告:
加藤純子(関西大学非常勤講師)
熊野谷葉子(慶應義塾大学法学部講師)
小林潔(神奈川大学外国語学部特任准教授)
竹内敦子(関東国際高等学校教諭)
柳町裕子(新潟県立大学国際地域学部准教授)
依田幸子(北海道古平高等学校教諭)

司会:
臼山利信(筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授・ロシア語)
林田理惠(大阪大学大学院言語文化研究科教授・ロシア語)

主催: 日本ロシア文学会
共催: 中国語教育学会、日本フランス語教育学会、日本独文学会ドイツ語教育部会、日本ロシア語教育研究会

2011年8月26日

『皇帝の愛したガラス』展

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目黒の東京都庭園美術館で開かれている『皇帝の愛したガラス』展に行き、サンクト・ペテルブルグのエルミタージュ美術館が所蔵する至宝の数々を堪能してきた。

ロシアでは、エリザヴェータ女帝(ピョートル大帝の娘で贅沢が大好きだったロマノフ朝第6代目の皇帝、在位1741-1762)の時代に、エングレーヴィング技法(ガラスの表面にレリーフ状に彫刻を施したりダイヤモンド針で線刻する技法)が発達。その後、エカテリーナⅡ世(ロマノフ朝第8代目の啓蒙専制君主、在位1762-1796)治世下の1977年に、女帝の側近だったポチョムキン公爵がガラス工場を貰い受けてガラス産業を拡充した。のちにこれが「帝室ガラス工場」となる。

面白いのは、「ロシアのレオナルド・ダ・ヴィンチ」ともいえる博学の天才 Михаил Ломоносов ミハイル・ロモノーソフ(1711-1765)が、ゴールド・ルビー・ガラスを発見したこと。ガラスを金の塩化物とともに溶融していったん冷やし再び加熱することで得られる鮮やかな赤が特徴の「色ガラス」である。

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ロモノーソフといえば、科学者で天文学者(金星に大気圏があることを予測したという)、絵も描けば詩も書いたうえ、ロシア語文法書を残した教育者でもある。1755年にモスクワ大学を創設したので、МГУは今でも「ロモノーソフ名称モスクワ国立大学」というのが正式な名称だ。

上にある美術展のポスター右側に写っているのは1810-1820年代に帝室ガラス工場で作られた花器だが、まさにそのゴールド・ルビー・グラスにエングレーヴィングが施されている。

ちなみに、左側の青と金の美しいガラスは、18世紀後半にやはり帝室ガラス工場で制作された栓付きデカンター。よく見ると、王冠の絵の下にМЯというロシア文字のモノグラム(組合せ文字)があるが、いったいだれのイニシャルなのだろう?

展覧会について詳しくはこちら
 ↓
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/glass/index.html

2011年8月27日

『R25 EXTRA』 ロシア特集号

リクルート社のフリーペーパー 『R25 EXTRA』 7月28日特別号が全ページをあげてロシア特集を組み、ロシアにおける日本のサブカルチャーや寿司や日本製品の人気のほか、ロシアの資源、シベリア鉄道、料理、サーカス、宇宙開発、バーニャ(ロシア式サウナ)、アネクドート(小咄)などを紹介している。2014年のソチ冬季オリンピック、2018年のサッカー・ワールドカップ(モスクワをはじめとする13都市)を睨んでの企画だという。
「後藤謙次×福澤朗対談」では、日本には「ロシア情報」が少なすぎる、もっと「大衆レベルの文化交流」が大切だと指摘されているが、まったくそのとおりだと思う。

「ロシアがよ~くわかる本!」のページに、ミハイル・ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』、レフ・トルストイの『イワン・イリイチの死』、ロシアの絵本などが取りあげられていたのがよかった。


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2011年8月31日

【お知らせ】 駐日ウクライナ大使講演

来る10月5日(水)、日本とウクライナが外交関係樹立20周年を迎えるのを記念して、「日本・ロシア協会」の主催により、駐日ウクライナ大使ミコラ・クリニチ氏のセミナーが開かれる。
大使と昼食をともにしながら日本とウクライナの将来の交流について考えることができる。
詳しくはこちら。
 ↓

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About 2011年8月

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