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被災地へ 届け ロシアの声 (13)チェーホフ

ワーニャ: (ソーニャの髪の毛を撫でながら) ソーニャ、わたしはつらい。わたしのこのつらさがわかってくれたらなあ!

ソーニャ: でも、仕方がないわ、生きていかなければ! (間) ね、ワーニャ叔父さん、生きていきましょうよ。長い、はてしないその日その日を、いつ明けるとも知れない夜また夜を、じっと生き通していきましょうね。運命がわたしたちにくだす試みを、辛抱づよく、じっとこらえて行きましょうね。今のうちも、やがて年をとってからも、片時も休まずに、人のために働きましょうね。

 アントン・チェーホフ(1860ー1904) 
 『ワーニャ叔父さん』 神西清訳(新潮文庫)

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2011年4月10日 21:15に投稿されたエントリーのページです。

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