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被災地へ 届け ロシアの声 (10)オリガ・スラヴニコワ

Выражаю глубочайшее сочувствие всем японцам, пережившим тяжкий катаклизм, всем, потерявшим родных и близких, имущество и кров. Японцев и русских объединяет одна черта: в нашей жизни есть место чуду. Верю в чудо возрождения и обновления Японии, в чудо вашей стойкости и жизнелюбия. Желаю утешения и мира тем, кто понес утраты. Уверена, что когда катастрофа будет преодолена, японцы будут гордиться собой.

 Ольга Славникова

深刻な大惨事に遭われた日本の方々、ご家族、親しい人、財産、家屋をなくされたすべての方々に心からお見舞いを申しあげます。日本人とロシア人にはひとつ共通した特徴があります。それは両者とも、生きていくうえで奇跡をなしえるということです。私は、いつか日本が復興し復活する奇跡、不屈の精神で人生を楽しむ術を取り戻す奇跡を信じています。さまざまな喪失に打ちひしがれている方々に癒しと安らぎが訪れることを祈っています。日本の人たちは必ずや惨劇を乗り越え、自分を誇らしく思うにちがいないと信じています。

 オリガ・スラヴニコワ(作家、評論家)
 モスクワ

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2009年10月国際交流基金に招かれて来日したオリガ・スラヴニコワ(1957年生れ)に東京外国語大学で講演をしていただいた。テーマは「人気のメカニズム――現代ロシアの人気作家たち」。評論家として活躍しているだけあって、論理的で説得力があった。

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最近は作家としてもめざましい才能を発揮している(2006年には近未来長編『2017』でロシア・ブッカー賞を受賞)。
また新人文学賞「デビュー賞」では審査員を務めている。これは25歳以下のロシア語作家に与えられる賞だ。今スラヴニコワは、「デビュー賞」受賞者の短編を集めたアンソロジーを数ヵ国語で出版するというプロジェクトにたずさわっている。私も日本版アンソロジーを編まないかと持ちかけられているが、原発事故処理の目処がたって気持ちが落ちついたら取り組もうと思う。

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2011年4月 7日 00:05に投稿されたエントリーのページです。

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