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5. 教育活動・授業情報 アーカイブ

2007年07月26日

2002ゼミ合宿

2003ゼミ合宿

過去に指導した卒業論文

2006年度
加藤奈美「日独対照研究-身体部位名称を含む慣用句を用いて」(ドイツ)
佐藤健太郎「ソロン語の母音調和に関する音響音声学的研究」(フランス)
山田洋平「アイヌ語北海道諸方言における神謡の人称」(モンゴル)
山本貴也「漫才におけるおかしみの構造の言語学的分類」(中国)
森川太介「中国語(北京官話)指示代詞の統語的用法」(中国)
仁村哲也「広島方言の継続アスペクト」(英米)
西野剛「スペイン語における認識に関わる二動詞-saberとconocer-」(スペイン)
増野奈央「文章表現におけるオノマトペの使用傾向」(ヒンディー)
小湊歩「ロシア語動詞と日本語動詞のアスペクトの対応関係に寄せた対照研究」(ロシア)
吉田由佳「擬音語・擬態語から見た日本語非外来語片仮名表記の考察」(日本)
高橋麻衣「ビルマ語の助動詞-khE.についての考察」(ビルマ)
仲地加奈「ヒンディー語のecho formation」(ヒンディー)
柳有紀子「動物名詞を用いた拡大Augmentativbildungについての研究」(ドイツ)
土佐栄樹「広告キャッチフレーズにおける比喩の諸相」(スペイン)
田森加奈「ビルマ語助動詞配列の再考察」(ビルマ)


要旨
加藤奈美「日独対照研究-身体部位名称を含む慣用句を用いて」(ドイツ)
本論文では、身体部位名称を含む慣用句を用いて日本語とドイツ語を対照研究した。それぞれの文化・言語背景により、それぞれの身体部位名称に与えられている慣用句の中での意味にどの程度の共通点・相違点があるかを調べた。実際に、それぞれの名称を調べてみると共通して持つ意味は多く見られたが、慣用句全体の数の割合では差が見られ、またどちらかにしかない意味を多く見られた。

佐藤健太郎「ソロン語の母音調和に関する音響音声学的研究」(フランス)
 ツングース諸語のひとつであるソロン語に関する音声学的研究は,これまで記述者の聴覚的印象に頼るという素朴な観察方法に依拠したものであった.本稿ではそういった主観性をなるべく排除し,客観的根拠に基づく研究として音響音声学的手法を用いての検証を行った.主な対象は母音であり,具体的にはそのフォルマント周波数から各音素の母音音質を,さらに音響ダイアグラムからは母音調和の類型についても考察している.

山田洋平「アイヌ語北海道諸方言における神謡の人称」(モンゴル)
神謡と呼ばれる口承文芸作品を対象として、まだ断片的記述に留まっているアイヌ語の人称接辞a=, =anの用法について調査した。神謡の中では、一般的アイヌ文学に用いられる4人称と、1人称複数のci=, =as とが混用されることが知られている。これまでに刊行されている123話の資料の人称使用実態を調査し、「神謡冒頭部」「引用文前後」「2次的なサケヘ」「その他1人称複数と共起しやすい語」などの条件が人称の切り替わり・揺れに関与していることを示した。

山本貴也「漫才におけるおかしみの構造の言語学的分類」(中国)
本研究では、漫才を言語学的に研究した先行研究を整理し、その問題点をまとめる。それらの研究をふまえ、実際の漫才演目から用例を収集して、「おかしみの構造」の客観的分類法を明らかにする。さらに、「おかしみの構造」のがどのように用いられているかを分析し、漫才演目において演者が聴衆に笑いを伝える上でどのような工夫がなされているかを考察する。

森川太介「中国語(北京官話)指示代詞の統語的用法」(中国)
中国語(北京官話)における指示代詞(代名詞)「这・那」の統語的用法を中国文学作品のコーパスを用いて分析した。その結果、指示代詞単体で目的語の位置に立つ用例は一例も存在しないことが確認できた。そして、近称の指示代詞である「这」が動詞述語文主語の位置に立つ用例では、文脈に代替する用例が大半であり、現物を指示する用例は現れないということを確認することができた。

仁村哲也「広島方言の継続アスペクト」(英米)
広島方言では、継続アスペクトを表すヨル系形式と結果アスペクトを表すトル系形式が使い分けられてきたが、近年では継続アスペクトにおいてもトル系形式が使われるようになってきている。調査の結果、若い世代ほど、また、動詞別にみると、主体動作動詞、主体動作客体変化動詞、主体変化動詞の順に、その許容度は高かった。このことから、継続アスペクトの意味におけるトル系形式の進出がそのような順序で進行したことがわかる。

西野剛「スペイン語における認識に関わる二動詞-saberとconocer-」(スペイン)
スペイン語において、認識に関わる動詞が2つ存在することはスペイン語学習者にとって難しい問題となっている。本研究では、意味・統語の両面から、コーパスを用いての分析を試みた。その結果、対照的観点からはsaberが「わかる」、conocerが「知る」と関わりが深いことがわかり、さらに、認識の過程でsaberは内的思考を表すことができるが、conocerはほとんど表しえないことがわかった。

増野奈央「文章表現におけるオノマトペの使用傾向」(ヒンディー)
 文章表現におけるオノマトペの使用傾向を分析することで、どのような語がオノマトペと判断されるのかを明らかにした。小説29作品中から抽出したオノマトペを、統語的・音韻形態的に分析し、辞典を用いて語彙化を調べた。表記方法や作家別の使用傾向にも着目し、多角的な視点から分析。結果、語彙化され定着しすぎているものはオノマトペとは判断しにくいことがわかった。その他、俗語的・個人的オノマトペの存在も確認できた。

小湊歩「ロシア語動詞と日本語動詞のアスペクトの対応関係に寄せた対照研究」(ロシア)
本稿はロシア語動詞の完了体・不完了体が日本語の動詞複合体のどのアスペクトに分類されるのかを考察した対照研究である。完了体は、ある動作・作用が次の動作・作用を呼び起こす場合などに使用される傾向があった。一方、不完了体はベースに状態性があることを確認できた。また、日本語動詞複合体の「~かける」というアスペクト(将然)は、ロシア語動詞では積極的に表現されないということがわかった。

吉田由佳「擬音語・擬態語から見た日本語非外来語片仮名表記の考察」(日本)
本論文では小説をコーパスにして擬音語・擬態語を抽出し、それぞれで片仮名表記がどの程度の割合で現れるかを調査した。その結果、擬態語については平仮名表記が圧倒的多数を占めており、擬音語についても片仮名表記は全体の半数前後しか見られなかった。また、擬音語・擬態語に片仮名表記が用いられるのは形態的な要因ではなく意味的要因からであり、その要因には3つ考えられることがわかった。

高橋麻衣「ビルマ語の助動詞-khE.についての考察」(ビルマ)
 本稿は「過去」と「現在位置への移動」を示すとされるビルマ語の助動詞-khE.についての研究である。-khE.は付加が任意であるとされている。付加されやすい状況とその場合の-khE.の機能を明らかにすべく、資料から得た-khE.について、①-khE.に先行する動詞の分類、②-khE.の出現位置の2つの視点から考察を行う。

仲地加奈「ヒンディー語のecho formation」(ヒンディー)
卒業論文では、ヒンディー語のecho formationの作成方法を明らかにすることを目的としている。調査方法は、まず辞書からecho formationを抽出し、それを分析することである程度の予測を立てる。そして小説における実際の使用状況の調査によって、使用頻度の高いecho formationを明らかにする。そして辞書、小説からの調査における問題点について、コンサルタントへのアンケート調査を行った。

柳有紀子「動物名詞を用いた拡大Augmentativbildungについての研究」(ドイツ)
本稿では、これまでにあまり扱われてこなかったドイツ語の動物名詞について、拡大辞的用法という観点から4つの調査を行った(①独和辞典による拡大形の収集、②インターネット検索サイトを用いた拡大形の検索、③アンケート調査、④動物名詞を用いた諺・慣用句の収集)。さらにこれらの結果を総合し、動物名詞の持つイメージと、動物名詞の拡大辞としての生産性についてそれぞれ考察を行った。

土佐栄樹「広告キャッチフレーズにおける比喩の諸相」(スペイン)
広告キャッチフレーズを用いた比喩の研究。独自に作成したコーパスから比喩表現を収集し、『分類語彙表』を用いて語彙論的な考察を行う。広告キャッチフレーズが人をひきつける文章であるために、比喩がどのような役割を担っているか。また、比喩表現の使用傾向にはどのようなものがあるかに光を当てる。

田森加奈「ビルマ語助動詞配列の再考察」(ビルマ)
本稿ではビルマ語の法的表現のうち、命令・禁止表現、祈願・懇願表現、勧誘表現に関し考察を行った。その際、各表現形式の助動詞配列と共起する動詞の二点に注目した。助動詞配列では先行研究では上がっていなかった同一の助動詞が複数共起する例を確認することができた。また、共起する動詞に関しては、「コントロール可能か否か」という点が重要であることが指摘できた。資料の選定等が今後の課題として残った。

2005年度
赤枝 裕美 「日本語縮小辞「コ」とスペイン語縮小辞「-ito」「-illo」について」
安藤 さや香 「インドネシア語の受動文と人称動詞」
大塚 行誠 「口語ビルマ語における派生名詞としての動詞重複」
荻原 典子 「現代の日本語(共通語)の談話における無助詞現象」
加瀬 麻奈美 「マオリ語の前置詞iとki」
岸 美有紀 「ペルシア語のbayestanについて」
北田 裕子「マンガライ語クンポ方言の所有表現―所有接辞と前置詞deの使い分けについての一考察―」
坂田 律子 「機能動詞構造におけるドイツ語のmachenと日本語の「する」の対照研究」
清水 悠史 「ペルシア語の無強勢の-iについて」
張 丁允 「漢字語のアクセント体系について」
原田 走一郎 「若年層の福岡方言における「-ト」の接続について」
松木 康 「北河内における二人称としての「自分」の使用について」
山田 容子 「ドイツ語の平叙文における心態詞dochの働き」
兪 美蘭 「「バ」「ト」、「タラ」、「ナラ」の用法について―日本語母語話者と日本語学習者の比較研究―」
吉田 麻澄 「福島県小野町の文末詞性」


2004年度
斉藤 芳江 「中国語命令文における‘一点儿’について」
李  京玉 「中国語における可能表現の否定―「不能V」及び「V不了」についての考察―」
中山 薫 「台湾高雄県美濃鎮における客家語の音韻現象―音節頭子音/n/、/l/の音節について―」
黛 友紀子 「アラビア語における名詞文の役割―テキスト分析と対照分析を通じて―」
豊永 翠  「イタリア語直説法未来の〈命令〉〈勧誘〉について」
吉田 佳世  「日本語オノマトペの強調形派生における有標性」
福田 あやの 「破壊を表す動詞「壊れる」の多義性について」
桝谷 知行  「漫才のツッコミに関する一考察」

過去に指導した修士論文

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