「多文化社会実践研究・全国フォーラム(第9回)」を実施しました (研究)

テーマ: これが多文化社会専門人材だ!―国内のグローバル化と大学の役割
日 時: 2015年12月12日(土)13:00-18:00 (懇親会18:15-19:30)
会 場: 東京外国語大学 研究講義棟2階


2015年12月12日(土)に、9回目となる「多文化社会実践研究・全国フォーラム」を開催、省庁や自治体、大学関係、NPO/NGOなどの中間支援組織等で多言語・多文化の問題に関わる方や、この問題に広く関心をお持ちの市民の方など、約250名が参加しました。


 本学の立石博高学長の挨拶の後、目白大学の佐藤郡衛学長が「多文化社会の課題解決に大学はどう貢献できるのか」をテーマに基調講演を行いました。東京学芸大学国際教育センターで長年文化間移動と教育をテーマに調査研究を進めてきた佐藤氏はまた、本センターの研究活動「協働実践研究」のメンバーとして地域での実践にも取り組んで来ました。現在目白大学学長として大学運営に携わる立場から、大学の役割と課題、特に多文化社会の課題解決に大学が果たすべき役割、そして多文化社会で必要とされる人材養成における大学の役割について講演を行いました。


 「研究発表セッション」では、国内外で活動する実践者や研究者が、日頃の成果をグループまたは個人で発表しました。また「特定課題セッション」では、本センターで実施している「コミュニティ通訳研究会」と「多文化社会コーディネーター研究会」がそれぞれの研究成果を報告しました。発表後は、共通する課題意識・問題意識をもった参加者から具体的な質問が寄せられ、率直で熱のこもったやりとりがなされる場面がありました。



 最後のパネルディスカッションは「外国人受け入れの新たな展開と専門人材養成のあり方」をテーマに行いました。外国人労働者の受け入れに関わる新しい動きから、どのような課題が生じ得るのか、またどのような人材がこのような課題に対して求められているのか議論を行いました。また新しい課題に対応できる人材養成において、本センターが果たしてきた役割を振り返り、今後の課題についての議論を行いました。また終了後の懇親会は当日飛び入りでの参加者も多く、率直な意見交換を行う参加者の輪がいくつも見られました。



 多言語・多文化化の問題に取り組む全国の実践者・研究者が一堂に会し、広くネットワークを築くことを目的として2007年から開催した「多文化社会実践研究・全国フォーラム」も今回でひと区切りとなります。これまでご参加くださった多くの皆様に心から感謝申し上げます。



*当日のプログラムは■こちら■からご覧いただけます。



日時: 2015年12月15日