第2回「世界の多言語・多文化社会研究」シンポジウム 参加者募集(募集は終了しました)

※以下の募集は終了しました。

テーマ:ゆらぐ境界,交わる人びと:「日本人」を再考する

1990年代以降のいわゆるニューカマー外国人住民の増加によって、日本における多言語・多文化状況は急速に進展してきた。そうしたなか、国籍を基準とした「国民(=日本人)」と「外国人」という法制度上の区分けが厳然として存在する一方、現実には「日本人」と「外国人」とを分けることがますます難しい状況になってきている。

本シンポジウムでは、こうした「われわれ」の概念が変容を迫られている現状を、地域や家族、学校教育などといった多言語・多文化の現場を通じて考察する。

また、さまざまな背景を伴った「名乗り」と「名指し」を通して、「日本人」/「外国人」という二分法を前提としない、多様性にもとづいた日本社会の可能性を検討する。

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日 時:2010年2月21日(日)10:00-17:45
     (懇親会 18:00-20:00)
定 員:200名
会 場:東京外国語大学 研究講義棟 227教室
参加費:無料(懇親会のみ3,000円)
主 催:東京外国語大学 多言語・多文化教育研究センター
問い合わせ:sekai-sympo@tufs.ac.jp (担当 尹慧瑛)
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プログラム
【総合司会】尹慧瑛 (東京外国語大学)
10:00 開会挨拶 
北脇保之(東京外国語大学 多言語・多文化教育研究センター長)

10:10 -10:40 基調講演       
スティーブン・マーフィ重松(スタンフォード大学)
「越境するアイデンティティ―われわれ/かれら意識の壁を乗り越える」

10:40-12:00 対談
森巣博(作家)
スティーブン・マーフィ重松(スタンフォード大学)
【司会】尹慧瑛(東京外国語大学)

12:00-13:30 昼食休憩

13:30-15:30 研究報告
武田里子(多言語・多文化教育研究センターフェロー)
「多文化家族」の可能性―結婚移住女性の受容・適応過程と農村社会の変容

藤田美佳(神奈川大学非常勤講師・法政大学兼任講師)
帰化しても僕は「日本人」になるんじゃないよ―母親の再婚によって来日した子どもの国籍取得とアイデンティティをめぐって

金戸幸子(多言語・多文化教育研究センターフェロー)
「社会移民」?―台湾在住日本人のシティズンシップ獲得をめぐる複合的な戦略

15:30-16:00 休憩

16:00-17:45 全体討論

【司会】青山亨(東京外国語大学)
【パネリスト】
岩崎稔(東京外国語大学)
北脇保之(東京外国語大学)
藤井毅(東京外国語大学)
尹慧瑛(東京外国語大学)

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※チラシ(PDF)を→こちら←からダウンロードしていただけます。

日時: 2009年12月23日