講演会「外国人ケアワーカーの現在と私たちの将来」を実施しました。(研究活動)

日 時  :2009年7月18日(土)13:00~14:30
会 場  :東京外国語大学府中キャンパス 研究講義棟 422教室
参加者数 : 30名
テーマ  :「外国人ケアワーカーの現在と私たちの将来」
       ―第1回 EPAによるインドネシア人看護師・介護福祉士渡日の背景
企画   :ミニ研究プロジェクト(研究課題名「EPAにより来日したインドネシア人看護師・介護福祉士候補生の研修・受入れ施設・および被介護者の対応の調査」、研究代表者 合地幸子)

本センターで今年度より開始された本学大学院生への研究支援事業である「ミニ研究プロジェクト」企画の講演会が7月18日に行われました。

2008年に日・インドネシア経済連携協定(EPA)が発効されたことにより、翌月にはインドネシア人看護師・介護福祉士候補生208人が来日しました。これまで定住を視野に入れた労働移民を認めてこなかった日本にとって、国家試験に合格した候補者に定住の道を開くということは、画期的な政策転換を意味しています。しかしながら現在、インドネシア人看護師・介護福祉士候補生たちは、実際に日本で就労をしていくなかで異文化間でのさまざまな問題に直面し、多くの課題が見えてきています。

このような状況の中、『「外国人ケアワーカーの現在と私たちの将来」―第1回EPAによるインドネシア人看護師・介護福祉士渡日の背景』と題し、神田外語大学異文化コミュニケーション研究所の講師である奥島美夏氏にご講演いただきました。当日は、このテーマに関心のある学内外の30名による参加がありました。講演会ではおもに今回のEPAによる受け入れの状況をお話いただき、さらに第2陣の受け入れの様子に関しても触れていただきました。参加者からは、日本の国家試験に合格するのは難しいのではないか、今後単純労働での受入れの見通しはあるのか、また、市民社会が国家とは別にサポートをするべきなどの質問があり、異文化間交流をどのようにすすめたらよいのかなど活発な議論に至りました。この問題の重要性をふまえ、今後も講演会を企画していく予定です。

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日時: 2009年07月27日