メールマガジン第58号

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【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                       第58号2011年1月28日
      文責:田中
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支援室HP:/blog/ts/g/cemmer_mclsc/ja/

 学生ボランティアの皆さん

2011年が始まって早一ヶ月が経とうとしています。
皆さんはどんな年末年始を過ごされたでしょうか。

新年と言えば抱負ですが、早くも「あれ、何を決意したんだっけ」なんて
忘れかけている方もいるかもしれません。
気分新たに「今年こそは!」と思っていることにぜひチャレンジしたいですね。
その中に、支援室の活動も織り交ぜてみるのも良いかもしれません。
今月号では、日本語・学習支援活動から3名、国際理解教育から1名の経験者の
インタビューを中心にお届けします。
みなさんが活動を始めるきっかけやヒントになれば幸いです。

■□■学習支援活動■□■
子どもたちと交流しながら勉強をサポートする学習支援活動。
新たなボランティアを随時募集しています。

======!募集中!===============
▼調布市国際交流協会 調布市立学校 日本語指導教室

調布市内に在住する日本語を母語としない子どもたちに日本語と教科学習の
支援をしてくれる仲間を募集中です。

場所:調布市教育会館(調布駅より徒歩5分)
日時:毎週水曜日15時~17時
    土曜日10時~12時(どちらかのみの参加でもokです)

教室の詳細はこちら:
http://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1220323788521/index.html

上記の募集に関する応募および問い合わせは、
多文化コミュニティ教育支援室  
鈴木(月~金)   奈良部(火・水・木)まで。
t-shien@tufs.ac.jp

======*進行中・予定*============
▼新宿区「こどもクラブ新宿」 
 新宿区では二箇所で「こどもクラブ新宿」事業を運営し、それぞれで市民ボランティア
と大学生のボランティアの両方が学習支援活動をしています。大久保児童館、榎木町
子ども家庭支援センターにて、今月より支援室のボランティア学生も活動に加わり始め
ました。来月号にて活動中の学生のインタビューを掲載予定です。

▼武蔵野市第四中学校内 学習センター すてっぷルーム 
 武蔵野市帰国外国人教育相談室が主催し、武蔵野市第四中学校内学習セン
ターで 毎週水曜日に行われている「すてっぷルーム」。 ここでは、学芸大学など
複数の大学からの学生ボランティアと日本語の先生が一緒に、外国から来た子どもた
ちや帰国生の学習支援、交流を行っています。

▼調布市国際交流協会 調布市立学校 日本語指導教室
調布国際交流協会が週2日運営する子どものための日本語教室にて、9名の学生ボラ
ンティアらが支援に取り組んでいます。インドへの留学経験も経てこの春卒業を迎える
田栗さん(ヒンディー語専攻)に活動を振り返って頂きました。
詳しくは下記の支援室インタビューにて。

▼府中市、調布市、武蔵野市学習支援ボランティア
  学生たちが府中市および調布市の小中学校に出向き、フィリピンや中国、フランスなど
外国につながる子どもたちに日本語を教えたり、学校の勉強のサポートを継続しています。
武蔵野市内小学校でフランスにつながりを持つ6年生の女の子を担当してきた荒川さん(フ
ランス語専攻)にお話を伺いました。

田中:昨年5月から、現在の子を担当していますが、最初はどうでしたか。
荒川さん:お母さんが日本人、お父さんがフランス人で。最初は人見知りで「うん」と「ううん」
くらいしか言わなかったんですね。でも、私がフランス語を分かると知ると、話しかけてくれる
ようになりました。最近は、フランス語で話しかけられても、私は日本語で答える、というよう
に意識しています。

田中:授業に入り込んでの支援で、難しいと思うことはありますか。
荒川さん:社会の公民分野で「憲法」や「内閣」などの言葉が出てくるのですが、住んでいた
フランスでも概念自体を習ってなかったようで説明に苦労しますね。「分かった?」と聞いて
「うん」と答えてくれても、少し不安になります。もうすぐ中学生なので、自信を付けてあげたいです。

田中:荒川さん自身、武蔵野市に小学3年生の時から住んでいるそうですね。
荒川さん:前は海外志向が強かったのですが、自分の身近なところにも気づいていないことや、
できることがあると知りました。

田中:その武蔵野を飛び出し、今月末からフランスへ留学されます。
荒川さん:卒業論文ではフランスの移民問題について書きたいと考えています。
      なので、街でどのくらい外国につながる人と出会うのかなど統計では分からないこと
を実感したいですね。

―活動を続ける中で「子どもとの接し方が分かるようになった」という荒川さん。
留学先の街、アンジェとヴィシーでも温かな出会いがたくさんあると良いですね。


▼府中国際交流サロン 児童日本語教室
毎週金曜日夕方 府中市役所内で行われている府中国際交流サロンの児童日本語教室。
現在は16名の子どもと19名の学生が一緒に学んでいます。現在、2月4日(金)の節分に向
けて巨大な鬼の福笑いなどを準備中です。同教室に1年次から携わりこの春卒業を迎える
田向さん(スペイン語専攻)にこれまでの活動を振り返って頂きました。

田中:1年次の6月頃から児童日本語教室でボランティアを始め、これまでに4人の子どもを
担当してきたそうですね。
田向さん:初めて担当したのは韓国から来た女の子でした。日本語が全く分からない子だった
ため、いかに良い関係を築いていくかに苦労しました。

田中:最初は暗中模索だったんですね。2年次にはコーディネーターも務めました。
田向さん:段々と、担当している子だけでなく全体の運営に目が向くようになりました。最初は
各学生と子どもという個々の関係が強かったので、教室全体で「勉強と遊びの切り替えをきち
んとしよう」という風に変えていこうと言ってみたり。

田中:4年近く通っていると、時には気持ちが教室から遠のいてしまう・・・なんてこともありましたか。
田向さん:ありましたね。子どもとの関係が上手くいっていない時とか「厳しく言うと余計自分から離れ
ていってしまうのでは?」など悩みました。あとは、3年次冬から4年次春にかけての就職活動中のとき。
スーツ姿で疲れきって教室に行ったり・・でも行くと他の学生や子どもたちから刺激をもらえて
「行ってよかった!」って元気になるんですよね。

田中:田向さんはこの春大学を卒業し就職されますが、教室を引き継いでくれる学生たちにメッセージ
をお願いします。
田向さん:学生と保護者だけでなく、国籍を越えて保護者同士のつながりも生まれる保護者会は
ぜひ続けて欲しいです。それと、子どもたちは遊び盛りですが、もう少し勉強に対してストイックに
やってくれたらと思います。

―教室の活動を通し「全体を見る目を養えた」という田向さん。春からメーカーに勤める社会人に
なりますが、その視点はきっと活きるはずです。久々の同期へのインタビューに筆者も励まされました。

■□■国際理解教育■□■
========*報告*===========
▼高校生のための国際理解セミナー
毎年夏と冬に行われている高校生のための国際理解セミナー(通称グローバルセミナー:
グロセミ)を今期も12月25日(土)と26日(日)の2日間、全国から本学に集まった高校生20名
を対象にセミナーを実施しました。今回のテーマは「難民」。難民支援協会の事務局長さんを
お迎えしてのお話や、額に貼られたシールをもとにした「仲間探しゲーム」、インタビュー映像な
どをもとに難しいテーマながらも高校生たちは真剣に語り合いました。
また、25日(土)夜の交流会では、先月号でお伝えした多文化バンド“BLANK”によるライブも
上演。「島唄」「風になりたい」といた楽曲を、沖縄方言や各国語を交えて歌うなど、一夜限りの
スペシャルバンドの演奏は高校生を大いに盛り上げました
学生スタッフとして参加した萩原さん(博士前期課程言語文化専攻)に感想を伺いました。

田中:学部時代は、府中国際交流サロン 児童日本語教室で学習支援をしていた
    萩原さんですが、今回国際理解セミナーに携わろうと思ったきっかけはなんですか。
萩原さん:学部4年生時代に、地元埼玉でクルド人の子どもたちに出会ったんです。トルコ語専攻
なのに、自分の地元なのに彼らの背景を全然知らず、心の中に引っかかっていて。それで今回グ
ロセミで難民を扱うと聞いたのがきっかけでした。

田中:日頃、学部生に論文のアドバイスをすることなどはあると思いますが、高校生と話すというの
はどうしたか。
萩原さん:大学2年生の妹より年下なことに驚きましたね(笑)ゼミなどで学んでいるとつい話が抽象
的にありがちですが、高校生にはそれでは伝わらないんだなと。例え話をするなど意識していました。

田中:萩原さん自身がセミナーで一番新鮮だったことはなんでしょうか。
萩原さん:高校生に「それってどうなの?」と話を振りながら「じゃあ自分はどうするんだ?」と考え
ました。学部1,2年生はまだ学ぶ途中、留学帰りの同期も春から社会人になる。自分は既に卒業
して一歩次の段階にいるのだから、学内に限らずなんらかの形で外に向けてアウトプットしていきたい、
と感じたことでしょうか。

田中:参加した高校生に思うことを教えてください。
萩原さん:自分が「こうしたい」と思う種・芽をもって、進んで欲しいです。セミナーに来るくらい、自分で
動ける子たちなので、自分の方向性を見つけて欲しいですね。

―インタビューの途中、何度も「段階」という言葉が出てきました。「社会と人とをつ
なげる仕事ができたら」と話す萩原さん。ご自身の次の段階に向けて既に動き出し
ている様子がいきいきと伝わってきました。

*参加した高校生の感想は「学生の声 番外編」にてお伝えします。

========!募集中!===========
▼川崎市立橘高校 実践
①「貿易ゲーム」実践
内容:ワークショップ「貿易ゲーム」を行う
対象:高校1年生(国際科1クラス 約40人)
日時:3月9日(水)10:30~12:30
場所:川崎市立橘高校(JR南武線 向河原駅より徒歩15分)
交通費:支給
募集人数:6人(申し込み先着順)
応募条件:事前準備のためのミーティング(2月下旬~ 週2~3回)

*1月18日(火)5限の時間に、既に「貿易ゲーム」の体験会も実施しました。

②「多文化共生」がテーマのワークショップ実践
内容:「多文化共生」をテーマとしたワークショップを行う
    (「仲間さがしゲーム」を実施予定)
対象:高校2年生(国際科1クラス42人)
日時:3月17日(木)10:00~12:30
場所:上記に同じ
交通費:支給
募集人数:8人(申し込み先着順)
初回打ち合わせ:2月23日(水)11:00~12:00
           多文化コミュニティ教育支援室(206教室)にて
応募条件:事前準備のためのミーティング(本番まで5~6回を予定)
への積極的な参加

□上記2つの実践の問い合わせ先:
多文化コミュニティ教育支援室(206教室)
担当:木下、岡崎(火・木・金)
Tel:042-330-5428

■□■その他の活動■□■
 新年と共に各団体で新代表が決まりました。各代表の方々から、フレッシュなコメントを頂きました!

▼うりぬり
朝鮮語専攻の学生と、韓国の留学生が中心となって活動している団体で、主に小
中学校での文化交流や勉強会、日韓の学生間交流を行っています。新代表に決まった中村さんと
竹内さん(朝鮮語専攻)、日本語専攻の高(コウ)さんコメントを頂きました。

中村さん 竹内さんより:
今年度は前年度に引き続き勉強会、交流会、サムルノリなどを通じて日韓交流を深めていきたいと
思っています。また、朝鮮半島に関連する映画の上映などを通し朝鮮半島について皆で考える機会
も設けられたらと考えています。うりぬりがより一層向上できるよう努めていきますので、よろしくお願
いします。

高さんより:
はじめまして。去年1年間これといった活動もしていないのに、うりぬりの代表になり皆さんに申し訳
ないと思いつつも、だからこそ頑張りたいです。現在のうりぬりは、朝鮮語科の日本人学生に比べ、
日本語科の韓国人留学生の数が遥かに少ないです。なので、今年は韓国人留学生がたくさん活動
できるように新入生を引っ張りたいです。そして、皆と相談し合って誰もが参加してみたいと思う新しい
活動も計画していきたいと思います。よろしくお願いします。

新たな3人の代表で、さらにうりぬりの活動をパワーアップしていけたら良いですね!
 ミーティング:毎週金曜日昼休み 講義棟209教室にて
☆うりぬりのHPで写真入りブログを見れます:
http://blogs.yahoo.co.jp/gaidai_urinuri


▼Amigos  
 ポルトガル語専攻の学生が中心となり地域の外国人児童生徒に対しての日本語
による学習支援や、ブラジルに関する文化交流などに取り組んでいる団体です。
新代表の黒川さん(ポルトガル語専攻)より意気込みのコメントを頂きました。

黒川さんより:
今年からAmigos代表を務めさせて頂きます。今年も引き続き、ブラジル人の方々との交流を図って
いきたいと思います。至らぬ所が多々あると存じますが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

世代交代し、さらに活動が活発になるのが楽しみですね。
Amigosの活動に興味のある方はぜひ、ミーティングを覗いてみてくださいね。
ミーティング: 毎週月曜日昼休み 講義棟207教室にて
☆AmigosのHPで写真入りブログを見れます:
http://www.tufs.ac.jp/st/club/amigos06/

▼ラテンアメリカの会 GIRASOL
 2007年、スペイン語専攻の学生で立ち上げた国際協力系サークル、ラテンアメ
リカの会GIRASOL(ヒラソル)。 前代表の工藤さん(スペイン語専攻)に2010年の活動を
振り返ってもらうと共に、新代表の増岡さん(スペイン語専攻 工藤さんと同期)に意気込みを伺い
ました。

工藤さんより:
2010年は、1年生がたくさん入り、また留学に行っていたメンバーも帰国したことから活動の幅が
かなり広がりました。特に外語祭ではメキシコ留学の経験を活かし、先住民族の紹介や祭壇を再
現するなど充実した企画内容になりました。学習支援の現場では1年生の「先生」が増えたことで
子どもたちにも良い影響が出ています。

増岡さんより:
団体設立当初から一緒に活動していた工藤さんが卒業してしまうのは寂しく不安もあります。
ですが、来年度は(自身も卒業するため)後輩への受け継ぎを考えなくてはいけない節目の年です。
これまでの活動を継続させるとともに、GIRASOLのこれからをメンバーと真剣に話し合いたいと思い
ます。

今月25日(火)には円形食堂にてフェアトレード商品の試食会も実施したGIRASOL。
世代交代後もさらなる活躍が楽しみですね。

☆GIRASOLのオフィシャルブログはこちら:
 http://ameblo.jp/latinoamerica-girasol
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学生の声 番外編
 今回は12月25日(土)と26日(日)に本学にて開催された「第7回 高校生のための国際理解
セミナー」に参加した高校生からの感想を紹介します。

○いつもとは違った頭の使い方をして明確な答えのないテーマに取り組んだため、なかなか答えが
まとまらず新たな疑問がたくさん浮かんできてとても大変な思いをしました。でも、人と話し合い、
考えることで新たなものの見方に気づかされ、そして考えて、考えて・・と繰り返していくうち大切な
ことは“答え”ではなく、“話し合い考える”ということ自体なのだと思いました。


○難民支援協会の石川さんや在日コリアン3世の尹先生のお話から、「母国のアイデンティティが
ない」ことによる想像を絶するほどの精神面・生活面の辛さを教えて頂き、今まで私はどれほど甘い
姿勢で「多文化交流」を考えていたのかと愕然としました。「国際理解とは、自分がぐらぐら壊れていく
こと!」尹先生のお言葉通り、たくさん壊れ、そしてまた、何ものにも代えがたい多くを学んだ2日間で
した。

この他にも「自己主張が苦手であまり積極的に発言はできない性格だが、今回のセミナーで周り
から力づけられた」「今現在当たり前になっていることを疑うことの大切さに気づいた」などたくさん
の感想が寄せられました。

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支援室インタビュー
 今回は、新宿区内での小学校と調布市国際交流協会 調布市立学校 日本語指導教室での
日本語・学習支援ボランティア活動を経て、この春卒業を迎える田栗さん(ヒンディー語専攻)に
お話を伺いました。
「インド留学中は自分でも予想すらしなかった」と自身でも驚く、田栗さんが選んだ道とは?

田中:日本語・学習支援経験が長いイメージの田栗さんですが、実は始めたのは留学後の
4回生3年からだったそうですね。
田栗さん:たまたま調布の日本語指導教室のチラシをみて「ヒンディー語だけじゃなく日本語も
楽しそうだな」と。そこを直接訪れたら、外大生のボランティアがいて支援室とつながったという流れ
です。


田中:インドで様々なカルチャーショックも体験した分、学習支援でも最初からあまり戸惑いは
なかったのでは。
田栗さん:カルチャーショックを体験した分というよりも、最初は「日本語を教えれば良い」ぐらいに
しか思ってなかった分想定内でした。ですが、徐々に子どもたちにとって何が問題かというのが
見えてきて、それからの方が戸惑いました。

田中:子どもたちにとっての問題、というと・・
田栗さん:生活言語と学習言語の違い、家庭環境、日本語指導教室では見えない学校生活の
様子など。子どもたち自身が表面的に「困っている」というよりもその背景にはたくさんの問題を
抱えているということです。

田中:そのような問題に直面すると、どこまでボランティアが踏み込んで良いのか悩んでしまいま
すよね。
田栗さん:小学校内でマラヤーラム語が母語の子どもを支援をしていた際、周りの子たちが偏見
を含んだ言葉を掛けてきて。自分はそれを制して良いのか、それは教師など教育者がやるべきこ
とではと考えてしまったり。

田中:そんな現場を見てきた田栗さん、卒業後は日本語教師を目指すそうですね。決定的なきっか
けは何だったのでしょうか。
田栗さん:その世界へはいずれ関わろうというつもりで、ひとまず社会に出ようと就職活動をしてい
ました。最終面接で上手く行かず凹んだ翌日日本語指導教室の遠足があり、担当していた子が学
校で問題を抱え帰国してしまったことを知りました。ショックで多摩川に自転車を走らせていったら、
無意識のうちに子どもたちの通う中学校に辿りついてしまい・・

田中:運命を感じてしまったというか。
田栗さん:それが直接のきっかけというわけではないですが(笑)。先の見えない道ではありま
すが今年はまず、専門家になれるだけの知識と経験を身につけたいですね。

-「なぜ自分が子どもたちの教育環境整備に取り組むのかに深い理由は必要ない。登山家が
山に登るのは『そこに山があるから』と言うのと同じこと」と言う田栗さん。専門家としての第一
歩を踏み出せる一年になると良いですね。

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 編集者より
 世間は受験シーズンまっただ中。
地元の学習支援教室で担当している、ベトナム出身の男の子も先日高校の面接試験を
受けました。

前日の練習では、
「中学では日本語をがんばりました」「将来はデザインの仕事をしたいです」
まだ日本語はたどたどしいながらも、まっすぐな目で面接官役の私に話してくれました。
結果が出るまであと数日。
春はすぐそこに来ていると信じたいです。

 ロシア語専攻 田中
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このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生にと
って有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメール
にてご連絡いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)