« クロアチア語・英語【計量経済学】 | ホーム | 卒論ガイダンスが終了しました(布村) »

2017年10月13日

朝鮮語・日本語 【日本近代文学】

≪名前≫ イユファン

≪所属≫ 東京外国語大学 総合国際学研究科 博士前期課程 国際日本専攻

≪専門≫ 日本近代文学を中心に、主に昭和期の戦後日本文学を研究しています。

≪おすすめの書籍≫

大岡昇平(1950)『武蔵野夫人』講談社

外大とも近い武蔵野を舞台に、戦後間もないころの日本が背景となる大岡昇平の恋愛小説です。

夫と共に暮らす主人公と帰還兵の従弟の間に行われる行為とその心理を描いた、大岡昇平の初期の作品であります。

時代的には、姦通罪が廃止され法の枷が無くなった社会で「道徳こそが力」と信じ込む古風な女性が、戦争から帰ってきた荒々しい男性と魅かれ合う話となります。

あらすじだけだとロマンスとか、悲恋の匂いがしますがまあ結末はお察しの通りということで。

私自身は読みながら時代的背景や作家が語ろうとしたロマネスクの意味とか、いろいろ考えながらかなり楽しめました。

60年以上も昔の話ですが今の感覚で読んでみても十分面白い作品だと思います。眠れない夜とかに是非一読してみてください。