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今日のアフリカ

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サンカラ暗殺事件裁判でコンパオレ前大統領に無期刑

2022/04/07/Thu

 6日、1987年10月に起こったサンカラ(Thomas Sakara)大統領暗殺事件を巡る裁判で、ワガドゥグ軍事法廷は前大統領のコンパオレ(Blaise Compaoré)に欠席のまま無期懲役の判決を下した。他にも、カフォンド(Hyacinthe Kafando)元大統領警護隊司令官や、ジェンジェレ(Gilbert Diendéré)将軍(クーデタ時の軍指導部)にも無期懲役が下された。
 サンカラ暗殺については、盟友で彼の死後大統領となったコンパオレの関与が囁かれてきたが、2014年の市民革命で政権が倒れて以降、審理が進められてきた。コンパオレは現在なおコートジボワールに亡命中である。コンパオレとやはり亡命中のカフォンドを除く12人は、軍事法廷に出席した。
 この裁判にはアフリカで高い関心が寄せられ、6日のラジオ・フランス・アンテルナシオナルでは特別ニュースが組まれた。「精神の非植民地化」を訴えたサンカラは、多くのアフリカ人から敬愛されている。今年1月24日に起こったクーデタが裁判に影響を与えることが懸念されていたが、求刑の懲役30年を上回る厳しい判決が下された。