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今日のアフリカ

今日のアフリカ

米国、南ア

2018/01/16/Tue

"Coolest monkey in the jungle"と書かれたスウェットを黒人の子どもに着せたH&Mの広告に対して抗議の声が広がり、同社は1月8日に広告の撤回を発表した。しかし、13日に南アフリカで、急進的な政党EFF(Economic Freedom Fighters)の支持者が国内のH&M社店舗で破壊活動を行う挙に出た。EFF指導者はこうした党員の行為を称揚し、「人種差別の代償」だとしている。EFFの活動を批判的に見ている南アの人々も多いであろう。一方で、「人種差別」と捉えられたら、それはセンスの問題ではなく社会的犯罪と見なされることは念頭に置くべきである。そして、12日にトランプ米大統領がハイチやアフリカ諸国を指して"shithole"の国々と呼んだこと、11月に日本の国会議員がアフリカを指して「何であんな黒いのが好きなんだ」と発言したことを考えれば、黒人やアフリカを蔑む眼差しは想像以上に広く蔓延していると言わざるを得ない。