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Research Activities研究活動

研究プロジェクト

西アフリカにおけるイスラーム系移民の危機回避に関する人類学的研究

桐越仁美(東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター)

【研究課題】西アフリカにおけるイスラーム系移民の危機回避に関する人類学的研究
【研究費の枠組み】日本学術振興会科学研究費若手研究(課題番号19K20517)
【研究期間】2019年度から2022年度まで
【研究代表者】桐越仁美(東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター)
【研究分担者】なし
【連携研究者】なし
【研究目的】

本研究は、西アフリカのイスラーム系移民コミュニティにおける日常的な危機回避の実践を明らかにすることを目的としている。西アフリカ・ガーナの都市や農村には、歴史的交易を背景にもつイスラーム系移民のコミュニティが形成されており、現在でも交易の影響を色濃く残している。とくに新規参入者の受け入れについては、仲介者を必要とする点、交易ネットワーク上の評判を基準として可否を決定する点で、交易の影響が強く表れている。交易においてこれらの規範は、商人の安全確保や受入社会との関係維持のために設けられており、危険な人物やトラブルの侵入を未然に防ぐ危機回避術として実践されている。本研究は、交易を起源とする危機回避の実践が、ガーナのイスラーム系移民のコミュニティにおいてどのように再編され、機能しているのかを人類学的に考察するものである。