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研究プロジェクト

アフリカ国家論の再構築―農村からの視点

武内進一(東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院)

【研究課題】アフリカ国家論の再構築―農村からの視点
【研究費の枠組み】日本学術振興会科学研究費基盤研究(A)(課題番号:21H04390)
【研究期間】2021年4月~2026年3月
【研究代表者】武内進一(東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院)
【研究分担者】遠藤貢(東京大学)、阪本拓人(同)、佐藤千鶴子(日本貿易振興機構アジア経済研究所)、網中昭世(同)、佐川徹(慶応義塾大学)、友松夕香(愛知大学)、楠和樹(京都大学)、
【連携研究者】なし。
【研究目的】

アフリカの国家は政治、経済、社会に幅広く影響し、その行動や機能に関する研究は実践的にも重要な意義を有する。従来、アフリカ国家については統治の脆弱性が強調され、特に農村部ではその機能に大きな制約があるという見解が一般的であった。しかし、近年幾つかの国々では、農村部においても、土地法、農業、地方分権化などの課題に関して、強力かつ効果的な政策執行が観察されている。本研究は、フィールドワークに基づく国別分析の比較と理論分析を組み合わせて、農村における統治の観点からアフリカ国家論を見直す。農村部に対する諸政策の執行と帰結の国別比較から国家の農村への浸透を評価するとともに、それを規定する諸要因を解明し、理論的、実践的含意を検討する。研究チームは、アフリカを対象として政治学、開発学、人類学などの立場で国家の統治について研究を重ねてきたメンバーから構成する。内外の専門家との交流を重視しつつチームメンバーで議論を重ね、アフリカ国家論を再構築する。成果は、日本語と英語での書籍出版を通じて広く社会に発信する。