田村和彦「ドイツ 庭ものがたり」

田村和彦 関西学院大学出版会 2021年3月

ドイツでの庭のフィールドワークから生まれたエッセイと論文集を本研究グループの研究分担者である田村和彦さんが出版しました。本研究でもしばしば取り上げられる女性ダダイスト、ハンナ・ヘーヒの庭も登場します。

【目次】

はじめに

第1章 庭の古層・庭の記憶
 1 ニーチェの庭
 2 ビンゲンの女庭師
 3 お庭でグリム
 4 隠者と小びと
 5 牧草地の記憶
 6 野の生け垣

第2章 庭の博物誌
 1 ボダイジュの下で
 2 ルバーブの来た道
 3 チコリの変身
 4 青のエアフルト
 5 ジャガイモの風景
 6 リンゴの福音
 7 殖えよ、ウサギ
 8 ミツバチの教え

第3章 クラインガルテン探訪
 1 空き地のユートピア
 2 旧東独クラインガルテン事情
 3 ジードルングの庭
 4 庭に住む

第4章 逃避、隠遁、そして散種
 1 耕す人、踊る人
 2 果樹園コロニー エデン
 3 ダイエット、南洋式
 4 ハンナ・ヘーヒの庭
 5 都市のコモンズ
 6 移民たちの庭

第5章 庭園論 二篇
 1 フォルクスパルクという思想
  Ⅰ 前史
  Ⅱ 装飾的緑地と衛生的緑地
  Ⅲ フォルクスパルクの登場
  Ⅳ 緑地帯構想に向けて
  おわりに
 2 レーベレヒト・ミッゲと「緑」のアヴァンギャルド
  Ⅰ 造園改革
  Ⅱ ジードルングの思想
  Ⅲ 「成長する家」
  むすび

庭のフィールドワーク─あとがきにかえて