香川檀「ハンナ・ヘーヒ 透視のイメージ遊戯」(水声社、2019年)

ベルリン・ダダ唯一の女性メンバーであるハンナ・ヘーヒ(1889-1978)の日本初のモノグラフを、本プロジェクトの研究分担者である香川檀さんが出版しました。近年、再評価が著しいヘーヒの波乱万丈の生涯を描くとともに、彼女のイメージ思考を丹念に解きほぐした画期的な研究書です。

【目次】

まえがき

第Ⅰ部 春雷に遭う 一八八九―一九二二年
第1章 巣立ち
第2章 大戦下のふたつの嵐
第3章 ベルリン・ダダ
第4章 コラージュの森へ
第5章 ダダ・メモリアル

第Ⅱ部 ワイマールの夏を奔る 一九二二―一九三三年
第6章 国際的アヴァンギャルドのほうへ
第7章 ヴァニタス、あるいは夢幻の風景
第8章 レスボスの饗宴
第9章 民族誌博物館から
第10章 時代の終焉の《アルバム》

第Ⅲ部 冬を生き延びる 一九三三―一九七八年
第11章 内なる亡命
第12章 ダダふたたび
第13章 人生コラージュ
第14章 秘められた国「日本(ヤーパン)」
終章 開いた門


ハンナ・ヘーヒ略年譜
参考文献
図版出典
あとがき