2023年度 活動日誌

1月 活動日誌

2024年1月
GJOコーディネーター 高田 麻由

9月に始まった新年度も、1月のはじめの期末試験をもって終了しました。春節の終わる2月末までは長い冬休みです。昨年は多くの学生が実家に戻り、家族と過ごします。今年は移動の制限もないため、旅行に行くという学生も多い印象です。中には「友達と、はじめての日本旅行に行く」という学生もいます。また、3年生は、この冬休みの期間を利用して、企業でインターンシップをしている人が多いようです。1週間の春節休み以外は平日は毎日出勤、というケースもあるようです。旅行に行く学生も、インターンシップに参加する学生も、みな良い経験ができるよう願っています。

4年生は卒業論文の執筆が佳境に入ります。家で勉強をする学生もいるようで、「日本語コーナー」のチャットグループには、日本語の学習相談がこの冬休み中も寄せられています。

2023年も、中国では様々な団体の主催するスピーチコンテストがいくつも開催されました。上海外国語大学からも、数名の学生が出場し、どの大会でも良い成績を残すことができました。これも、日々の学習の成果ですね。

2024年もそれぞれが得意な場所で活躍できるよう、サポートをしていきたいと思います。

12月 活動日誌

2023年12月
GJOコーディネーター 高田 麻由

12月初めごろまでは、この時期らしくない暖かさが続いていましたが、中旬になると、急に上海らしくない寒さとなり、朝は雪がちらつく日もありました。中国の東北のほうでは、寒波による大雪などで、交通網などにも影響が出ているようです。

大学では来月はじめに期末試験があります。冬休みまであと少し。体調を崩さないように気をつけながら、期末試験で今学期の学習の成果が出せるよう願っています。

日本文化体験会

毎年この時期には、1年生を対象とした、日本文化体験会が行われています。今年も12月1日(金)に、日本文化経済学院の建物にある和室にて開催されました。先輩たちに手伝ってもらいながら浴衣を着た後、茶道についての講座があり、実際にお茶とお菓子をいただきます。アニメや漫画で見たことがある浴衣や茶道に学生たちは興味津々。写真をたくさん撮って、楽しい時間を過ごしていました。

入門日本語クラス

上海外国語大学では、「多言語+(たげんごプラス)」という入門レベルの日本語や日本文化を紹介する講座が開講されています。この講座では、日本語を専門としない学部の学生たちが、週1回、2時間半の授業を10回にわたって受講します。夜の6時から8時半までと、学部の授業が終わったあとの遅い時間ですが、毎回、多くの学生の参加があります。

12月7日(木)は、その最終日で、一人ひとり自己紹介をしてもらいました。「出身地」や「家族」、「趣味」「好きな食べ物」など、学んだ表現をうまく使って話すことができていました。学生の中には、「この冬休みに日本へ旅行に行く予定だ」という人も。この講座で勉強したことをどこかで生かせるといいなと思っています。


(写真01_入門日本語クラス)

11月 活動日誌

2023年11月
GJOコーディネーター 高田 麻由

11月に入っても暖かい日が続いています。過ごしやすい気温で気持ちがいいですが、日中はほぼ毎日20度を超えるので、もう少し涼しくなってもいいかなと思っています。

11月はイベントが多く、学生たちは学外で開催される様々なイベントに通訳ボランティアなどで駆り出され、忙しくしているようです。学外での活動を体験することも良い経験になると思いますので、無理をしない程度にどんどん挑戦してもらいたいです。

オンライン交流授業

11月2日(木)に東京外国語大学の学生たちとのオンライン交流授業を実施しました。東京外国語大学からは世界教養科目「日本語を教えるⅠ 世界の中の日本A」(担当:谷口龍子先生)を履修している学生たちが、上海外国語大学からは有志の学生が参加しました。最初の説明のあと、東京外国語大学の学生たちが日本語で学生生活やカリキュラム、授業について、の質問をし、上海外国語大学の学生が自分たちの大学生活について、日本語で説明をしました。参加した上海外国語大学の学生からは、「今まで日本人と話す機会はなかったので、良い経験になった。自分は聞くことと書くことはできると思っていたが、今日は伝えたいことをうまく伝えられなくてもどかしかった。これからも頑張りたい」との感想をもらいました。東京外国語大学の学生からの感想には、「同じ外国語大学でも学生生活や学校の雰囲気、様子が異なっていた興味深かったです」「上海外国語大学の学生さんの日本語の発音がとても流暢で驚きました。」などのコメントがありました。双方にとって良い機会となったようで良かったです。

日本語コーナー

11月24日(金)には、今学期2回目となる「日本語コーナー」が開催されました。今回のテーマは「心理テスト」。学生が見つけてきた日本語の心理テストを実際にやりながら、当たっていると思うか、はずれていると思うか、おしゃべりしながら楽しんでいました。

10月 活動日誌

2023年10月
GJOコーディネーター 高田 麻由

10月に入り秋を感じるようになりましたが、今年は例年よりだいぶ暖かいように感じています。天気も良く、過ごしやすい日が続いています。10月のはじめは、中国は「国慶節」という1週間ほどの連休があります。コロナ禍による制限が完全に撤廃された今年は、旅行に出かける人も多く、学生たちも実家に帰ったり、旅行に行ったりと思い思いの楽しい休暇を過ごしたようです。

日本語コーナー

10月20日(金)に、今学期最初となる「日本語コーナー」が開催されました。日本語を使ったゲームをしたり、テーマを決めて日本語でおしゃべりしたりするこのコーナーは毎回大人気。今回も20名を超す学生が参加しました。また、東京外国語大学から上海外国語大学に留学中の日本人学生3名も参加してくれました。今回のおしゃべりテーマは「グルメ」。大学の周りのグルメや、中国各地の美味しい料理のことなど、話題が尽きることはありませんでした。中国は広いので、学生たちも中国国内の料理について精通しているわけではありません。学生同士で出身地の料理について話すことは、日本語だけではなく、自国のことを知るという点でも勉強になったようです。参加した学生からは、次のような感想をもらいました。「皆さんから中国各地の特色ある料理やスナックについて話して勉強になりました。日本人の留学生たちも来ていたので、両国のおすすめの料理やレストランを紹介し合って、とても楽しかったです。また、留学生に中国料理の発音を教えたり、料理の名前の由来を語ったりするのが面白かったです。お互いに学び合い、語学力を高めるのに、日本語コーナーは大変役に立ちます。」

日本人留学生からは、日本に進出している中国のレストランチェーン店についての話題提供もあったようで、学生たちは興味深そうに聞いていました。コーナーの終了後、日本人留学生たちは、「みんな年代が近いこともあり、みんなの話を聞くのが楽しかった」と話していました。上海外国語大学は、留学生が学ぶキャンパスと中国人学生が学ぶキャンパスの距離が離れているため、学生同士の交流の機会があまり多くありません。日本語コーナーは、何か特別なことがなければ、月に1回行われる予定になっています。また次回もぜひ日本人留学生にも参加してもらいたいなと思います。


(写真1_2023年10月20日日本語コーナー)

9月 活動日誌

2023年9月
GJOコーディネーター 高田 麻由

8月末に少し涼しくなったかなという日があったかと思えば、9月に入ってからは再び猛暑日が続いています。エアコンのない教室で、学生たちは大汗を書きながら、日々勉強しています。夏休み明けにこの暑さ、ということもあって少しぼんやりしてしまうところもありますが、新年度を迎えた学生たちは「今年はしっかり勉強するぞ!」と気持ちを新たにしているようです。

授業の様子
2年生の会話の授業で、日々の食事をどうしているかを話してもらいました。上海外国語大学に限らず、中国の大学ではほとんどの学生が大学の寮で生活しています。寮の部屋では調理器具の利用が禁止されているため、学生たちは大学の食堂や外の店を利用して食事をしています。「たいてい食堂で食べる」「週末は友達と外のレストランに行く」「時間がないときは食堂になるが、外で食べることが多い」「食堂は混んでいるので、よく外の店のデリバリーサービスを利用する」など、それぞれの習慣について話してくれました。また話は大学周辺の美味しい店の情報にもつながり、「あのパン屋がおいしい」「日本料理ならあの店」など、会話が盛り上がりました。

日本留学へ
前学期に日本に留学していた学生たちが、上海のキャンパスに戻ってきました。どの学生も、「本当に良い経験ができた」と明るい顔をしており、また留学できるようになって本当によかったなと感じています。今学期は、また一段と多くの学生が日本へ留学します。日本で多くの学びを得てきてほしいと願っています。

8月 活動日誌

2023年8月
GJOコーディネーター 高田 麻由

日本は猛暑が続いています。例年、日本と同じかそれ以上に蒸し暑い上海では、今年の夏は、例年より涼しく感じられました。8月末の今週、天気が雨だということもありますが、最高気温が30度に届かない日が3日ほど続きました。夜になると少しひんやりするくらいで、少し秋を感じ始めています。

この夏休み中、どのように過ごしていたか、Wechat上のグループ「日本語おしゃべりチャット」で学生たちに聞いてみました。実家に帰ってのんびり過ごした人、中国国内旅行をした人、それから、日本に旅行に行って京都の祇園祭を見た、という人もいました。学生から「日本に旅行に行きました」と聞くのは、本当に久しぶりです。また自由に旅行できるようになったのだなと嬉しくなりました。

9月には、「全国笹川杯学部生論文大会」があります。これは、自身の興味あるテーマについて、5000字程度の論文を日本語で書いて、提出するものです。上海外国語大学からは、今年は2名の学生が参加します。それぞれの興味のあるテーマについて、しっかりと研究されており、夏休み中に何度か個別に指導を行いましたが、日本語表現の修正は多少あったものの、しっかりと内容のある文章が書けていて関心しました。

9月からの新学期に、一段と成長した学生たちに再会できることを楽しみにしています。

7月 活動日誌

2023年7月
GJOコーディネーター 高田 麻由

今年は中国の暦の関係で、例年より夏休みの開始が早く、6月下旬から大学の夏休みが始まりました。しかし、夏休みが始まっても、日本経済学院の校舎には学生がちらほら。JLPT(日本語能力試験)が7月2日(日)にあるため、その試験が終わるまでは大学に残って勉強する、という学生が多かったようです。JLPTが終わると、やっと本当の夏休みです。学生たちは、実家に帰ったり旅行に行ったりと、思う存分夏休みを楽しんでいるようです。

夏休み中は、主にオンラインで学生たちからの相談に乗っています。「日本語おしゃべりチャット」のグループでは、毎週テーマを決めて、学生たちとおしゃべりしています。ある週のテーマは、「大学の近くの日本料理店」。最近、上海では日本料理店の出店が相次いでいます。大学の近くも例にもれず、日本風の居酒屋や、すき焼きレストランなど、様々な日本料理店があります。厳密に言えばこれは日本料理ではありませんが、日本風のカレーライスを出すお店も。学生によると、そのお店のカレーにはチョコレートが入っているとか。チャットでは、「チョコレートをカレーに入れるのは普通なのか?」と、カレーに入れる「隠し味」の話で盛り上がりました。身近なところで「日本」を感じられるのは、上海ならではです。夏休み中、身近なところにある「日本」を見つけてほしいです。

6月 活動日誌

2023年6月
GJOコーディネーター 高田 麻由

今年は暦の関係で夏休みの開始が早く、6月中旬から期末試験がはじまります。ジメジメとした暑さにも負けず、学生たちは緊張感を漂わせ、勉強に集中している様子でした。前学期は、まだ感染拡大予防措置が続いており、一時的にオンライン授業になったりすることもありましたが、今学期はそれが全くなく、学期を通してずっと教室で授業が行われました。移動が増えたために、学生たちには少し疲れているような雰囲気もありました。それでも、移動制限が全くなくなったことは嬉しいようで、多くの学生たちが、夏休み中の旅行を計画しているようです。中には、「夏休み中に日本に行く」という人も!2019年以降、久しぶりに学生から日本旅行をするという言葉を聞きました。空港での検査などもなくなり、海外旅行にも行きやすくなったおかげですね!これからどんどん、日中両国の往来が活発になればいいなと思っています。

卒業式

期末試験の前に、学内で卒業式が執り行われました。当日は学内のあちこちで記念撮影をする卒業生の姿が見られました。卒業生たちはみな嬉しそうな顔をしていて、こちらまで幸せな気分になりました。大学院に進学する人、就職する人、さまざまですが、これからの未来が学生たちにとって、明るいものになりますように!

5月 活動日誌

2023年5月
GJOコーディネーター 高田 麻由

5月の初めの週は、日本のゴールデンウィークのように、「労働節」と呼ばれる連休があります。2月末から始まった新学期も、ここで一息。休みが明けると、今学期ももう半分もありません。期末試験や夏のJLPT(日本語能力試験)に向けて、学習により一層力が入ります。

オンライン交流授業

5月18日(木)に東京外国語大学の学生たちとのオンライン交流授業を実施しました。このオンライン交流授業も、今年で3年目となります。東京外国語大学からは世界教養科目「日本語を教えるⅠ 世界の中の日本A」(担当:谷口龍子先生)を履修している学生たちが、上海外国語大学からは有志の学生たちが参加しました。学生たちは、最初の説明のあと、ブレイクアウトルームに分かれ、自己紹介と日本語でのディスカッションを行いました。ディスカッションのテーマは、「中国と日本の大学生活の異同と違いの理由」です。学生生活やカリキュラム、授業について、どのグループも活発に話し合っていました。参加した上海外国語大学の2年生からは、「日本人の大学生と話すのははじめてだったけれど、自分の日本語が通じてうれしかった。自信がついた」と話していました。


(写真1_オンライン交流授業)

和風祭典

日本文化経済学院の2年生が中心となって行われる、文化祭のようなお祭りです。昨年まではコロナの影響で昨年は開催できませんでしたが、今年、久しぶりの復活となりました。おにぎりや海苔巻きなどが食べられる飲食コーナーや、浴衣の着付け体験コーナーなど、日本文化を楽しんでもらうイベントです。日本語を専門に学んでいる学生たちだけでなく、上海外国語外大学の他の学部の学生たちも、お客さんとして楽しんでいました。


(写真2_和風祭典)

4月 活動日誌

2023年4月
GJOコーディネーター 高田 麻由

春は上海も桜の季節。日本の街中では、ソメイヨシノを見ることが多いですが、こちらではさまざまな種類の桜が植えられており、日本と比べて八重桜が好まれているように感じます。桜の花が散り、4月の下旬になると、気温がぐんと上がり、日中は夏のような暑さに。桜の木々も緑の葉が生い茂り、すっかり初夏の装いです。

多言語+(たげんごプラス)

4月から「多言語+」という入門レベルの日本語や日本文化を紹介する講座が始まりました。日本語を専門としない学部の学生たちが受講する講座ですが、今期も20名以上の学生が集まり、日本語の人気の高さが伺えました。初日には、ひらがなを書く練習をしました。上海市内には日本料理店なども多く、街中で日本語をよく見かけるからか、漢字と似ているからなのか、みんな上手にひらがなが書けています。

日本語コーナー

4月21日(金)に今学期第二回目の日本語コーナーが開催されました。今回も日本人留学生の参加もあり、とても盛り上がりました。今回のテーマは「お祝い」。3つのグループに分かれて、「誕生日のお祝い」「大学に合格したときのお祝い」などについて日本語で話しました。「来学期の日本留学が決まって、お祝いをした」という話もありました。お祝いよりも、どこの大学に行くのか、何をするのか、と日本留学に関する話も盛り上がっていたようです。

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