チベット映画『草原の河』を上映

2018.10.30

2018年10月26日(金)、アゴラ・グローバルのプロメテウス・ホールにおいて、TUFS Cinemaチベット映画特集を開催し、日本で初のチベット人監督作品として昨年劇場公開された『草原の河』を上映しました。

本編上映後には、本学アジア・アフリカ言語文化研究所の星泉教授、日本大学准教授の大川謙作氏、漫画家の蔵西氏の3名によるトークセッションが行われました。

トークでは、本作品を鑑賞後に各登壇者が感じたことや気づいたことのほか、本作の舞台となっている東北チベット・アムドの草原での暮らし・文化や、本作品の背景となっている1966年から約10年続いた文化大革命などの歴史的な出来事などについて解説がありました。トークの最後には、当日来場していたチベット文学『雪を待つ』(星泉教授翻訳、勉誠出版、2015年)の原作者であるラシャムジャ氏が登壇し、今回の上映会についての感想を述べました。ラシャムジャ氏は、本作品の監督・ソンタルジャ氏とも親交があり、感想の最後に、今回の上映会の出来事をソンタルジャ氏にも詳細に伝えるとのコメントがありました。

会場には学内外から約300名の来場があり、来場者からは、「文化や背景について解説が聴けて、より理解が深まり味わい深くなった」「今後、チベット文学と映画に注目していきたい」などの感想が寄せられました。

左から星教授、蔵西氏、大川氏
作家・ラシャムジャ氏(一番右)からの感想
多くの来場者がトークの最後まで参加しました
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