世界展開力(中南米)帰国学生による報告会開催

2018.06.06

2018年4月23日(月)、東京外国語大学、東京農工大学、電気通信大学が共同で実施する「大学の世界展開力強化事業―日本と中南米が取り組む地球的課題を解決する文理協働型人材養成プログラム(La-CEP)」の帰国報告会が本学アゴラグローバルで開催され、同プログラムでラテンアメリカ協定校に留学し、昨年末から今年3月までに帰国した学生達が集まりました。

自身の研究課題と希望を胸にブラジル、メキシコ、アルゼンチン、ペルーへと飛び立った3大学12名の学生が、1ヶ月または1年の留学の締めくくりとしてその成果を発表しました。いずれも通常の留学では到達できない高いレベルの発表内容に一同舌を巻きました。

電通大の3名は、1ヶ月と短いメキシコ滞在ながらも、風力発電の現地での課題、ADSソフトを用いた信号増幅回路設計、モンテカルロ法の皮膚がん検出への応用など、自分の研究テーマと現地のテクノロジーとを結び付けつつ、新しい技術と知識を吸収してきました。

農工大の3名はそれぞれ1年間留学し、トウモロコシ農地の塩害(メキシコ)、紫トウモロコシの変形性膝関節症への改善効果(ペルー)、小学校における環境教育の実態調査(ブラジル)など、中南米の課題解決に向けた第一歩に取り組みました。

そして東外大の6名は、中南米の歴史と文化に関する調査を中心に、理系の2大学とは異なる角度からの課題解決に取り組みました。アルゼンチン軍政時代の大量誘拐・殺害という負の遺産に対する国民の認識、多民族国家ブラジルにおける白人主義の現状など派遣先の闇の部分を取り上げ、出席者と問題意識を共有しました。他にも空手や剣道など自分の得意分野を通して、現地での日本文化普及に貢献した学生たちもいました。

本報告会は今年11月頃にも開催予定です。

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