学生が「外国につながる子ども」学習支援でお楽しみ会を開催

2017.01.11

本学学生は、週に1回、府中市内の「外国につながる子ども」を対象に、学習支援の教室を開いています(主催:府中市市民活動支援課、企画・運営:本学学生)。
2016年12月16日(金)、本学習支援において、お楽しみ会を開催しました。
今年は、例年に比べて中学生の参加者が多いため、初めての試みとして高校進学に向けた説明会も行われました。

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活動レポート

小林奈央さん(言語文化学部英語専攻2年)

12月16日は今年最後の学習支援の活動日でした。そこで、その日はお楽しみ会を企画してみんなで楽しみました。内容は、まず子どもたちに来年の抱負を書いてもらい、グループ内で発表しあい、その後学生たちにもそれを発表して福笑いのパーツを集め、最後にチーム対抗で福笑いゲームをするというものでした。この企画の目的としては、日本のお正月文化である福笑いに触れてもらうとともに、抱負を書いて来年の自分の目標を明確にし、それを通してほかの子どもたちや学生たちとの交流を図ることができたらいいなと思い企画しました。
今回参加したのは小学生の子たちで、高学年の子たちがリーダシップを発揮し低学年の子たちをしっかりと引っ張っていけていたところが印象的でした。また、普段おとなしい子でも来年の抱負をはっきりと相手に伝えることができたとともに、福笑いの時もお友達に右!左!と方向を言って積極的にお互いを助け合うことができました。福笑い自体あまり複雑なルールがない分、子どもたちの自主性を重んじた遊びができたのでよかったです。さらに、どんな日本語レベルの子もちゃんと参加できて楽しめるものになったのでこれからもこういう遊びを考えてサロンの中での子ども同士、また学生と子ども同士の交流をはかれたらいいなと思いました。
みんなの喜ぶ顔を見ることができたのが何よりでしたし、日本の文化をもっと知りたいと思うきっかけにもなれたと思います。

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尾根田紘観さん(国際社会学部アフリカ地域専攻2年)

12月16日に府中国際交流サロンでの児童学習支援の活動の一環として、中学生向けに高校進学説明会を行いました。
普段はそれぞれに好きな活動をする学習後の時間に、中学生の生徒と担当の学生に集まってもらい説明をしました。この説明会の一番の目的は、「日本では高校に行ったほうが将来の可能性が広がるため、ぜひ高校に進むことを考えてみてほしい。そして高校に行くには入学試験を受けなければならない。」ということを知ってもらうことでした。高校に進む意義やメリットを話した後、入試制度に関する簡単な情報を載せた学生手作りのプリントを配布し、都立高校の一般入試、推薦入試、外国人入試、私立入試など様々な入試形態があることを説明しました。
説明をしているうちから、生徒それぞれから反応があり、しっかり関心を持ってくれたようでした。担当の学生が言葉を易しく言い換えたり、補足の説明をゆっくりと加えたりしてそれぞれの理解を深め、疑問に答えられたことが良かったと思います。中学3年生とは勉強の仕方の相談や、細かい入試制度について話をしました。中学1年生には勉強だけでなくクラブ活動や委員会、行事の参加など学校での活動を積極的にやってみるよう伝えました。
サロンに来てくれる子どもたちにとっては、日本語で説明される、入試に対しての感覚や制度すべてを自分一人で把握するのはなかなか難しいことだと思います。他方で、日々の成長には目を見張るものがありますし、多様なバックグラウンドを持つ生徒に有利な入試制度もあります。学習支援は、学力を上げるための場とはまた異なるのかもしれませんが、一生懸命に頑張っている彼らをより長い目でサポートしていけたら、より充実した活動になるのではないかと思いました。高校入試説明会は今回が初めての試みでしたが、将来について考えるきっかけになれば幸いです。

詳細は こちら からご覧いただけます。





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