国際シンポジウム「国際日本研究―対話、交流、ダイナミクス」を1/29~1/31に開催しました

2016.02.17

2016年1月29日(金)から3日間、国際シンポジウム「国際日本研究―対話、交流、ダイナミクス」(主催:本学大学院国際日本学研究院)を開催しました。このシンポジウムは、本学が国際的な日本研究・日本語教育の教育研究拠点としての機能を強化するために2015年4月に発足した「国際日本学研究院」のお披露目をかねて実施されました。

プレ企画である29日(金)のシンポジウムは「国際日本研究の過去・現在・未来」をテーマに、国際日本文化研究センターの小松和彦所長と日本国内の国際日本学関連研究者4名を迎えて実施され、小松所長による基調講演「グローバル時代の日本学―その現在と未来を考える」では、国際日本研究という観点からみた大衆文化研究の意義について妖怪研究を事例に語られました。

メインとなるシンポジウム初日の30日(土)は、「歴史と文化」をテーマに、コロンビア大学のキャロル・グラック教授の基調講演「モダニティ・イン・コモン―日本と世界史―」の他、アジア・アフリカ研究・教育コンソーシアム(CAAS)を構成する海外大学からの招へい研究者や本学教員の6名による研究報告がおこなわれました。グラック教授の講演では、グローバル・ヒストリーの成果を踏まえた日本研究の課題と固有の視点について、問題提起がなされました。

翌31日は、「日本における言語とその教育」をテーマに、国立国語研究所の影山太郎所長が「国立国語研究所―世界のグローバル化と日本語研究―」のタイトルで基調講演をおこなった他、同研究所員と本学教員の6名による研究報告がなされました。影山所長の基調講演では、グローバル化と多様性に向かう日本語研究について、国立国語研究所の取り組みとともに紹介されました。

延べ3日間にわたる国際シンポジウムは、多くの来場者のなか盛況に執り行われ、東京外国語大学大学院国際日本学研究院と国内外の日本学・日本研究との結節点の創出と、研究教育機関との協力提携関係の更なる展開を期して閉幕しました。


影山太郎氏による基調講演
 

文部科学省高等教育局国立大学法人支援課
氷見谷課長による来賓挨拶
 

立石学長による主催者挨拶
 

CAASユニット招致による特別招聘教員
デイヴィッド・ヒューズ教授(ロンドン大学、SOAS)
 

CAASユニット招致による特別招聘教員
イリス・ハウカンプ講師(ロンドン大学、SOAS)による報告

総括講演
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